裁判の鑑定人を引き受けるようになったのは,ある友人との関係だったが,今では名古屋が主体だけれど,20回ほどの事件を鑑定してきた. 私が裁判の鑑定を引き受けたのは,「弱者には鑑定人がいない」という驚くべきことを発見したからだ. なにしろ,国の方は,裁判所,検事,警察,鑑定人(だいたいは警察関係か東大教授)という圧倒的な力で「有罪」を強要してくる。 国の税金を使ってあらゆる手段を使ってくるのだから,強力が.大抵の被告はこれで負けてしまう。 ・・・・・・・・・ 最近,有名な足利事件では,犯人とされた被告が「私は無実だから,私のDNAを鑑定してくれ」と言っているのに,裁判所は認めない. かつての私なら,「なぜ,裁判所は被告が自分のDNAを鑑定してくれと頼んでいるのに,鑑定しないのか?」と不思議に思うけれど,今は違う。 裁判というのは,裁判官と検察が談合して,何とかして被告を有罪にしようとする儀式の