「学歴フィルター」に潜む罠 3月30日、朝日新聞の一面で「これって、学歴フィルター?」との記事が載った。 http://www.asahi.com/articles/ASG3T3CDMG3TUHBI00K.html 一般に、企業が、採用する学生の学歴をあらかじめ絞り込むことが「学歴フィルター」と呼ばれている。記事では、インターネット上から採用説明会にエントリーする際に、日大の学生にだけ「満席」と表示された事例が問題視されていた(上智大の学生は「満席」表示にならなかった)。 確かに、「学歴」によって、はじめから採用の選考外に置かれてしまうのは気の毒な事態ではある。だが、すべての学歴の学生に、企業は平等に採用選考の機会をあたえるべきだという主張は、正しいのだろうか? 実は、一見「正論」にも見える「学歴フィルター批判」にはとんでもない罠が隠れている。 誰が「コスト」を払うのか?まず、企業は本当に