カテゴリー:食と環境 はじめに 今日は3.11記憶の日です。日本は7年前、東日本を中心に未曾有の地震と津波の大災害に見舞われました。これは自然災害だったわけですが、ある意味人災の部分もあります。具体的には東京電力福島第一原子力発電所の破壊・破損に伴う原子力災害です。 原発は1963年に商業化されましたが、当初から技術としての危険性と不完全性が指摘されていました。危険性とはもちろん放射能の生物学的毒性のことであり、不完全性とは放射性廃棄物の処分の方法や原発事故への対処法が確立していないことです。地震国である日本では、とくに原発技術の行使が危険であることが指摘されていました [1, 2] (図1)。不幸にして、2011年にこれが現実のものとなったわけです。 周辺の声を無視して、原発事故は起こらない、対策は万全と言い続け、推進して来た時の政権・与党と電力会社の責任は重大です。際立ったのは、200