みんなの党は27日、特定秘密保護法案の衆院採決で棄権した江田憲司前幹事長と、反対した井出庸生、林宙紀両衆院議員から事情聴取した。政界再編の方針や党運営をめぐって渡辺喜美代表と江田氏の対立が深刻化しており、井出氏と林氏が聴取後、離党の可能性に言及するなど、分裂の様相を呈している。 山内康一幹事長代理が、3氏と面会し、造反した理由を聞いた。江田氏は「安全保障や知る権利、基本的人権に関わる法案は絶対に強行採決してはならない」と説明。林氏も「党内の議論が尽くされていない」などと訴えた。 また、井出氏は「執行部で『党を出て行け』という議論があることは覚悟している」と離党覚悟であることを伝えた。林氏も「議席を返す覚悟をした上で造反した」とした。江田氏は「2人には寛大な措置をお願いしたい。適正な民主的な手続きでやってほしい」と擁護した。山内氏は「党内に持ち帰り、処分を検討する」と述べるにとどめたという。