AP通信によると、1981年の米ロサンゼルス銃撃事件で逮捕され、今月10日に自殺したとロス市警が発表した三浦和義元会社社長(61=日本では無罪確定)の死因について、弁護人のゲラゴス氏は19日、検視を依頼した病理学者が、自殺ではなく他殺だったと結論付けたと語った。 ゲラゴス氏によると、遺体には殴打されてできたとみられる傷が背中の深部組織にあったほか、首を絞められてできた可能性がある血腫がのどにあった。これらの傷は首つり自殺の痕跡ではないとしている。 ゲラゴス氏は、元社長の遺体を司法解剖したロス郡検視局に見落としがあったとして、再度の解剖を求めたが、拒否された。20日に連邦検事に捜査を要請するとしており、ロス市警を相手に法的手段を取ることも考えられる。 ロス市警は11日、三浦元社長がサイパンからロスに移送された10日に、市警の留置場でシャツを使って首つり自殺を図り死亡したと発表。検視局はまだ最
遺族との面会後、記者の質問に答える弁護人のゲラゴス氏(左)とバーライン氏=16日、ロサンゼルス(共同) 1981年の米ロサンゼルス銃撃事件で、サイパンからロスに移送直後、自殺した三浦和義元会社社長(61)=日本では無罪確定=の弁護人マーク・ゲラゴス氏は16日、記者会見し「(自殺でないとする)証拠がいくつもある」と述べ、独自調査を早ければ来週中にも終える見通しを明らかにした。 ゲラゴス氏は自殺とするロス市警の発表や報道は「正しくない」と強調。「本当に何が起きたかを突き止めることが重要だ」と繰り返した。 会見にはサイパン出発の前日に三浦元社長と面会したサイパンの弁護人バーライン氏も参加。同氏は「特に変わった様子もなかった。自殺とするにはつじつまが合わない」と話した。 会見に先立ち、ゲラゴス氏らと三浦元社長の妻は16日、ロス郡検視局の担当者と面会した。遺族は近くロス市警の担当者とも面会し、自殺の
三浦元社長の自殺、米弁護士「独立調査が必要」2008年10月14日10時12分印刷ソーシャルブックマーク 12日夜、記者団の取材に応じるゲラゴス弁護士=ニューヨーク、松下写す 【ニューヨーク=松下佳世】ロサンゼルス銃撃事件に関与した疑いで逮捕され、自殺した三浦和義元社長=日本では無罪確定=の代理人、ゲラゴス弁護士は12日夜、ニューヨークで記者団の取材に応じ、死亡時の状況に「不可解な点が多い」として独立した調査の必要性を訴えた。 ゲラゴス氏は「自殺の4時間ほど前に接見した同僚の弁護士の話では、三浦元社長は非常に前向きで、闘う意志を見せていたようだ」とし、遺書がないうえ、関係者の話からも自殺の兆候が全くうかがえないことから「説明がつかない」と繰り返した。 このためロス市警に対し、事実解明に向けた第三者による独立調査を求めるとともに、自殺時の着衣などの証拠保全を求め、独自調査にも乗り出す考えを明
自殺した三浦和義元社長(61)が収容されていたのは、ロス市警本部の留置施設だった。日本に比べて一定の自由が認められるとはいえ、逃亡などを防ぐため、厳戒が求められる。留置施設で自殺を許したことに、専門家からは「ロス市警の失態だ」と指摘する声が上がった。 サイパンからロスに移送された三浦元社長は、市警の留置施設「パーカーセンター」に収容された。ジャクソン捜査官は「ほかの容疑者と同様、医師によって潜在的な健康問題も含めてチェックする。空腹であれば、食事が出されるだろう」などと話していた。 米国の刑事司法に詳しい駿河台大法科大学院教授の島伸一弁護士によると、一般的に米国の留置施設は日本に比べ、かなりの自由が認められている。「判決前で無罪推定が働くので、かなりの自由が保障されているから」。昼間にシャワーを浴びることができるほか、外部に電話をすることも可能という。また、ロサンゼルス郡管内で勾留(こうり
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