押収された大麻草=兵庫県警朝来署、県警提供 兵庫県朝来市佐嚢(さのう)の自宅を改造して大麻草約170株を栽培したとして、兵庫県警はベトナム国籍の無職グェン・サン・ジュン容疑者(30)を大麻取締法違反(営利目的栽培)の疑いで現行犯逮捕し、10日に神戸地検豊岡支部に送検したと発表した。 組織犯罪対策課によると、グェン容疑者は木造2階建て住宅1階の6畳間3室で、販売目的で大麻草を栽培していた疑いがある。畳を取り外して鉢植えを並べ、照明器具やストーブで大量栽培していたという。近隣住民から地元の駐在所に通報があり、5月24日に逮捕した。 同課によると、グェン容疑者は「知人のベトナム人の男に栽培を頼まれ、3カ月で50万円の報酬を約束された。今年4月には乾燥大麻1500グラム分(末端価格1千万円相当)を収穫した」と供述しているという。同課は同容疑で知人の男(33)の逮捕状を取り、行方を捜している。