覚醒(かくせい)剤を自宅や車に所持したとして、九州厚生局麻薬取締部小倉分室は17日、覚せい剤取締法違反(営利目的所持)の疑いで、福岡県水巻町の無職、野元新一容疑者(41)を逮捕したと発表した。自宅からは新型合成麻薬「TFMPP」も見つかった。同取締部が九州で押収、摘発したのは初めてで、入手ルートを追及している。 逮捕容疑は5月21日、自宅と車に覚醒剤計約85グラム(末端価格約770万円相当)を密売目的で所持したとしている。 自宅などからTFMPP11錠と大麻約1グラムも見つかり、同室は17日、麻薬取締法違反などの疑いで野元容疑者を福岡地検小倉支部に追送致した。 同室によると、野元容疑者は昨年末から北九州市内などで暴力団関係の知人らに覚醒剤などを密売し、数百万円を売り上げていたという。同市に本拠を置く指定暴力団「工藤会」が売買に関与した可能性もあり、同室は譲渡先の解明も急ぐ。 TFMPPは合