五輪金メダリストが、教育者としての地元の期待を裏切った。 29日、九州看護福祉大(熊本県玉名市)からセクハラ行為で懲戒解雇処分を受けた同大客員教授で女子柔道部コーチの内柴正人氏(33)。大学関係者は思わぬ不祥事に「愕然(がくぜん)とした」と頭を抱え、市民、県民栄誉賞を与えた自治体には衝撃が走った。 ◆大学の記者会見◆ 「学外のホテルで女子学生(部員)に重大なセクハラ行為を行った。職員としての適性を著しく欠く」 同大では29日、二塚信学長と浦田俊英・事務局長代行が記者会見し、9月から進めていた調査の結果を発表。内柴氏の不適切な行為を認定したほか、学長、柔道部部長を減給1か月(10分の1)、監督、コーチを戒告にする懲戒処分も発表し、「再発防止に全力を挙げる」と口元を引き締めた。 二塚学長は大学の管理運営にも問題があったことを認め、「うわさは以前からあったが、確認できなかった。『まさか2度もオリ