私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 英語長文を学習するようになるとき、読んだ英文を一つひとつ和訳していくべきでしょうか、それとも敢えて和文を書くまでもないでしょうか。伝統的な英語学習法は英文和訳を重視してきましたが、最近では必ずしも重要ではないという考え方も力を得ているから、迷いますよね。 英文和訳が不要だという考え方は、(1)私大入試やセンター入試には和訳の問題は出てこない、(2)和訳するのは時間がかかるし面倒だ、(3)英語は英語のままで理解できるようにしなくてはイケナイ、というふうに分類できるでしょう。いずれせも正論です。たしかに英文和訳ばかりしていてはいけないのです。しかし、日本の現状では英文和訳を完全に放棄することは、やっぱり無理だと言わざるを得ないのです。 さて、英文和訳が必要と思われている最大の理由は何でし
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 英語の問題を解いていると様々な特徴が分かってくる。たとえば、明治大学の某学部は難易度が一年ごとに異なってくることだ。あるいは、教授陣の専門的分野の文章が頻繁にとりあげられる大学もある。ずばり、法政大学と学習院大学である。同じようなテーマが何度もとりあげたりもする。 たとえば、2009年の学習院大学法学部の問題の一番をみてみよう。スラム、とくに途上国のスラムの問題にかかわる文章である。こういう文章の意味を受験生が見当つくのかなと思わないではないが、私個人としては嫌ではない。それに言語学や地球環境問題ばかりだと飽きる。 学習院の政治学科には、国際開発論の元田結花教授がいるので、たぶんその先生が出題者でだろう。英語の素人的な問題ともいえなくもないが、英語文献を読み解くという観点からみて、素
私は万年筆ファンである。だから、数学の問題を解くときにも万年筆を使う。ちなみに、数学用の万年筆は、ラミーのアルスターMニブであった。 さて、そこで気になるのは、万年筆に優しい大学である。そんな大学があるのかといえば、あるのである。 まず最初に表彰してあげたいのは、学習院大学である。なんと、この大学は入学試験の際に万年筆を使用しても良いのである。 もちろんいつでもOKというわけではない。どうやら記述式問題だけは、黒・青の万年筆が可だというのである。 嬉しいではないか。私も学習院を受けたくなった。受けるとしたら、たぶん青インクだろうな、と思う。そして、自慢のイタリア製高級万年筆オプティマだな、と思う。(欧州の青インクは修正が簡単である)。 ところで、学習院大学の周りや構内に万年筆屋はあるのだろうか?
常に時間を意識して勉強することは、質の高い勉強を確保するためには必要不可欠です。このときタイマーをいつも携帯してはどうでしょうか。100-200円のタイマーでも良いですが、秒までは不要ですし、細かい数字をセットするのに不便だから、999分までセットできる分のみのタイマーのほうがお勧めです。(写真も参照のこと) 数学の問題を解くときなど、あらかじめセットしておくと便利です。また、経験上のことですが、せっぱ詰まったときの目覚まし時計としてもかなり効力を発揮します。 ネットで検索してみますと、ヤザワのイチゴタイマーというのが1000円未満で売られていました。
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 音読と黙読(その1) 小川洋子の『博士の愛した数式』はベストセラー小説だが、本当に面白く読めた。数学と数学者を文学で取り扱うなんていったいどのような手法なのだろうかと思ったが、なるほどと感心させられるものだったのである。 通常では接点などがまったく考えられないシングルマザーと数学者とが、この小説では交流することになる。そして、二人が共通の神様を抱いていたということを、この小説は読み手に納得させてしまうのでだ。(たとえば、128-131頁、178-180頁)。読みやすく、かといって通俗に流されず忘れがたい世界が構築されてあった。 ところでちょっと気になったことがある。博士(数学者)が、「文章題であれ単純な計算であれ、博士はまず問題を音読させることからはじめ」(56頁)るという点だ。音読
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 音読と黙読(その2) 中学受験国語は、大学受験英語と似ていると私は常々思っている。 どちらも、ある種の共通のテーマの文章が好んで取り上げられる。たとえば、前者は生態学(動物生態学、植物生態学、人類生態学等々)の文章が頻繁に入試問題にとりあげられる。後者は、環境問題や脳科学・心理学等が多いようだ。いずれも、専門的になりすぎず、かといって易しすぎず、適度な難しさになっているのが特徴か。理科の第二分野的だとも言える。(もちろん差異はある。たとえば、大学入試英語には小説や物語の心情描写がとりあげられることはほとんどない)。 中学受験生(小学校高学年)の国語力と大学受験生(高校生)の英語力とか、かなり似通った言語能力の段階にあるからではないか。いずれにせよ、中学受験生向けの国語の学習参考書を読
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 私どもの塾にもいくつか問いあわせの電話やメールをいただきました。今年はほとんどが国立大学志望の方ばかりでした。親御さんの希望というのもありますが、むしろ生徒本人が自分のご両親のことを気遣って国公立に行こうと思う場合が多いようです。 私たちも、バランスのとれた学習ができている生徒には、ぜひとも国立大学を目指すようにと奨励しています。たとえば、現在中三のI君には、ぜひとも横浜国大か首都大に行きなさいとハッパをかけています。国公立だと学費が安いというのはもちろんのことです。が、塾屋をやっていると、もう少し違った視点で考えることになります。 というのは国公立大学の過去問のほうが私立大学のよりもはるかに良質かつ良心的な問題なのです。科目数も多いのも良いですね。国立に行くためには、数学を捨てられ
HIVに感染した男性が公式に完治したと認定されました! その人の名はTimoth Ray Brownさん。HIVが完治するなんて夢のようですよね。 ちなみにBrownさんが受けた治療は、化学療法や放射線で彼の免疫機能の大部分が破壊されている状態で幹細胞の移植を行い、それと同時に抗HIV薬の摂取をやめるという、とてもアグレッシブなものでした。最終的に患者の3分の1が乗り切ることができず、Brownさんも死んでもおかしくない状況でした。でも、BrownさんのHIVは完ぺきに治療されたんです。 もともとは、妙な話だけれど2007年にBrownが最も心配していたのは、HIVと併発していた急性骨髄性白血病でした。なので、Brownさんがドイツのシャリテー大学病院へ行った時は、白血病を緊急に治療するのが目的でした。 Brownさんを治療した医師は、Brownさん用の幹細胞ドナーを選ぶ時、ポイントをちゃ
この本も、相模大野のBookoff105円で購入した。司法試験受験者の間では有名なカリスマ教師の伊藤真の本である。 短時間で読めてしまえる本だが、感動的でさわやかだった。ノートにメモをとったくらいである。 伊藤が重視するのは、全体を俯瞰する視点である。結果、次のような指摘がでてくる。「スランプというのは、自分の周囲に世界の広がりが意識できない状態」(143頁)なのだそうだ。だからそういうときには、東京タワーに登って世の中を俯瞰したり、地球儀や世界地図を眺めろと伊藤はいう。 実に興味深いと私は思う。飛行機の中から見える広大な空に人が宇宙を感じ癒されたりするのは、もしかしたら、そういう理由があるのかも知れない。また、最近見た映画オーシャンの海の波のシーンを思い出した。大きな自然物をみて解放された気分になったのだ。 もちろんGoogle Earthなども有効なリラックス空間を提供してくれるかも知
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 高校英語教育というのは、どれだけうまく機能しているのでしょうか? 上位校の中~上位層はたぶんうまくいっているのでしょう。しかし、上位校の平均以下だとか、中堅校の多くは、学校の英語が役に立っていない恐れがありますね。 以前、立教志望の高三生に教えたことがあるのですが、その某私立高校では慶應の商学部の英語の問題にまで取り組ませていました。しかし、その実態はヒドイものでした。というのは、その生徒はWho calls you? とWho do you call?の区別が付かないレベルの英語力だったからです。つまり中学一年生レベルの英語も不確かな状態で、超難問に臨んでいたということになります。要するに、高校の授業はほとんど無意味だったということになるわけです。(ただし単語学習は役に立っていたよ
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 英会話スクールについて [ジ]英会話という業界の大手が倒産してしまいました。今回の倒産は[ノ]の倒産によって業界イメージが悪くなったからだとも言われています。しかし私たちにとってもっと深刻なのは企業経営の問題ではなく、英会話学校に通っても全然話せるようにならないということでしょう。ちょっとブログを調べてみても、元あるいは現役の英会話会社の従業員本人が、英会話スクールで英会話が出来るようにはならないと辛辣な証言をしていることがわかります。たとえば、Dorkyの英会話業界レポート が一番徹底していますね。あるいは、吉村宗太郎という人の「英会話のジオスに見る英会話業界」によると、次のような状況です。 国内の英会話学校に通っただけで、大幅に会話力が上達したケース… 英会話学校で働いていたにも
Mar. 11, 2021 — Researchers have identified 50 new genes for eye color in a study involving the genetic analysis of almost 195,000 people across Europe and ... Mar. 8, 2021 — Among the methods astronomers have found to measure the expansion rate of the local universe, the Hubble constant, surface brightness fluctuations is potentially one of the most precise. Scientists ... Mar. 8, 2021 — A new st
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 前回紹介した江利川 春雄先生のブログによると、慶應大学で日本人が生み出した英文解釈法についてのシンポジウムがあるようだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 英文解釈法再考:いま、なぜ英文解釈法か?(仮題) 日時:2010年7月11日(日曜日) 午後1時から6時頃まで(予定) 場所:慶應義塾大学(三田キャンパス)北館ホール 登壇者 斎藤兆史 (東京大学) 江利川春雄 (和歌山大学) 大津由紀雄 (慶應義塾大学) 内容 1 先人たちはどうやって英文解釈法を編み出したのか?その意図は? 2 英文解釈法はなぜすたれたか? 3 すたれてしまった英文解釈法は英語遣いの中に根強い支持者を持つ。それはなぜか? 4 いま英文解釈法をどう利用すればいいのか? 5 英文解釈法から見た現
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 先日紹介したNatureやNature Newsだが、実はNational GeographicやScientific American、NOVAとかとは違って、iPODで聴いたり、しっかり読んだりすることはあまり無かった。だが、Nature Newsを今日読んでみるとこれが良いんですね。一言で言って読みやすい。一流大学志向の高校生にお勧めなのです。 そこで最近の記事(09 June 2010)を触りだけ紹介しましょう。 Science economics: What science is really worth Spending on science is one of the best ways to generate jobs and economic growth, say
真っ当な批判 (maomao) 2010-08-09 01:26:17 以前にも<基礎英語>の木村松雄氏ネタで書き込みをさせて頂いたmaomaoです。 実は私は青学の出身です。(いい教師をやっているかはわかりませんが(笑))英語教育に携わっていますが,木村ゼミの方針には正直納得ができず,私はアメリカ文学のゼミを履修していました。 木村ゼミが輪読しているのは,Jeremy Harmerなどの代表的な教授法の本で,英語教師として持つべき(英語教育学に対する)教養としては,さほど当たり障りの無いものだと思います。 しかし問題は,大きくわけて二点に集約できるかと思います。一点目は,ご指摘の通り,日本人に向けた英語教育の根本的な在り方を批判的に検討しているのか,という点です。この点については,少々限界がありまして,要するに木村ゼミの場合は公立学校の教師を目指す人が大半ですから,御塾や私のように割合民
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 『北海道新聞』に慶応大学の大津先生の文章が掲載されたようである。目新しい議論ではないが、改めて注目に値する。 大津先生の議論には、基本的に大賛成である。とくに注目すべき点は、次のところである。 さらなる御利益がある。子供たちの母語である日本語の力を育成する事にもつながることだ。外国語である英語の文や文章を分析的にとらえる訓練によって、言葉への気づきが豊かに育成され、それが母語の効果的運用につながる。真の意味みでの言語力を身につける重要な一歩となるのである また、先生のブログ では、次の文章は重要である。 松本さん[松本茂、立教大学]とわたくし[=大津先生]の意見は根本的に違います。それは「ことば(language)」(無冠詞、複数語尾なし。つまり、抽象名詞としてのlanguageと
感謝です。 (maomao) 2010-08-10 17:19:39 maomaoです。私の駄文を取り上げていただきまして,誠にありがとうございます。 教員養成系の特徴は,御塾のコメントにもありますように,大変特殊な立場だと思うのです。しかし,学校の教員は「教科の楽しさを教えたい」と平気で口にします。よく考えてみてください。数学者の秋山仁先生だって,ラジオ英会話の遠山顕先生だって,英語の楽しさを伝えるために相当な教材研究と幅広い知識をお持ちです。つまり,予備知識のない生徒(学習者)に「楽しさ」を伝えるためには,指導者側が当該分野について相当な見識を持つ必要があると思うのです。いや,御塾の取り組みのように,受験教材を通して教師も生徒につきあって勉強するという姿勢こそが,生徒のやる気を引き起こし,時間を経て生徒の中に<わかった><面白い>という気持ちを育てるのではないでしょうか。(民間でやられ
> あのゼミは指導者の立場しか考えていないので,生徒たちの能力保証等はあまり考えていないのが実情でしょう。 > 教員の監督範囲内で言うことをきき,点数をとれる生徒こそが,彼らの教員像のなかでいう<優等生>なのです maomaoさんの指摘でもう一つ重要なのは、上記のようなものでしょうか。 木村ゼミにそのような問題点があるということまでは分かりませんでした。しかし、よくありがちな問題点だろうなとは思います。 あるいは、木村先生がアメリカ人の先生ーーたぶん留学されたのでしょうーーの忠実な弟子になろうとひたすら励み、自分の教え子や日本の中高生にたいするまなざしが欠如しているのでしょうか? ところで大学を卒業し、中学や高校で英語教員になる人が英語の勉強を続けるのは、必ずしも容易なことではないと思います。進学校の教員になった人は別でしょうが、その多くはほとんど英語力は求められないだろうと思うからです。
『英語青年』(えいごせいねん)は、研究社が発行していた、主に英語・英米文学の研究者向けの月刊誌。 1898年創刊、2009年休刊。休刊後は、『研究社 - web英語青年』としてウェブページに引き継がれたが、それも2013年3月をもって終了。 英語独学の専門誌としてスタートし、第二次世界大戦中も発行を続けた。英語や英米文学の研究者を対象とした論説・随想、海外学界の動向報告、英訳・和訳の指導、洋書・和書の書評、国内学界のニュースなどの記事が主であった。 評価[編集] 大学の英語・英文学研究室の大半が本誌を購読し、ここに自らの論文が載ることがステイタスとされた[1]。 休刊へ[編集] 実売部数が3000部程度にまで落ち込んでいた等を理由に2009年3月号をもって印刷物による出版形式を休止し、2013年3月にはウェブページも終了した。 関連項目[編集] 武信由太郎 島村盛助 脚注[編集]
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 かなり久しぶりになりますが、再度ブログを始めたいと思います。いろいろ書くべきことはありますが、今日は前回の続きのようなことです。 ある人が『英語青年』(研究社)が廃刊されてしまった事を嘆いていた。 (ただし、現在全くなくなったわけではなく、研究社のホームページから「 web英語青年」 なるものを読むこともできないわけではない)。 私も、この雑誌がなくなった事以上に残念に思っている。以前大学で教えていた頃は、図書館にある『英語青年』を大量にコピーしていたものである。その後、近くの図書館にはないので、やむを得ず横浜にある県立図書館まで行ってコピーした事さえある。英語と英語文学に関する、最新の興味深い情報で溢れていたのだ。 ところで、ある程度以上の大学を卒業して「普通の中高生」に教えるの
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 言語が思考に与える影響ということについて、私はもっと違うことに興味を持っている。 私の大学生学生時代の第二外国語はフランス語だった。もちろん大してフランス語が出来るわけではない。もちろん話せないし、書けない。だが、私レベルのフランス語でも、簡単なフランス語の新聞記事やパンフレット、あるいは CDの解説文くらいならば読めてしまう。ある種の学術的な文書も読める。だが、全然読めないような難解なフランス語も、また沢山あるのだ。 そういうフランス語体験からいうと、いわいるフランス語には大きく二つの世界があるように見える。とても易しい読みやすいフランス語と、難解きわまるフランス語の世界である。あまりにギャップが多きいのだ。これがフランス人の文化的世界とフランス語教育に影響を与えていないわけがない
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 (6)唱歌に頼る「二十四の瞳」の手法では、現代人には通じにくい。 前回、木下恵介監督の「二十四の瞳」は一種の群像的ドラマであり、一人一人の子供たちの境遇の違いなどを描き分けよとしていると評価した。確かにそういう意味でも貴重な映画である。しかし、実はそれ故に、致命的な弱点をも抱えているのである。 私は、子供たちの境遇には様々な違いがあり、単純な「貧困」の一言によって要約されないような描写があると書いていた。しかし、予備知識を持っていない普通の現代人にとっては、12人もの子供の境遇の状況を想像するのは、ちょっと難しすぎるのである。 当時の人にとっては、例えば、「将来嫁になることを前提に都会に働きに出される」という説明があっただけで、その意味するものは明白だったのだろう。だから、簡単な説明
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 (5)大石先生を演じるのは昭和の大女優高峰秀子である。だが、彼女も実は主人公の一人にすぎない。原作においてはもちろんのことだが、この映画においても公募で集められた子役たちが、本当の主人公になりえている。さすがだ。 田舎の子供たちを取り巻く諸問題とは、一言で言ってしまえば貧困問題といえてしまうかもしれない。しかし、ひとり一人の子供たちの境遇はそれぞれ微妙に異なり、それぞれ別の悩みを抱えていることが映画からも見て取れるのである。「貧困」という安易な要約を許さない点にこそ、「二十四の瞳」が群像ドラマとして効果を上げている点ではないかと思うのだ。 都会的意味で裕福な子供はいないかもしれないが、それなりに生活に余裕のある生徒もいるし、そうではない子もいることが分かる。生活の余裕がある子は、小学
私立中高一貫校生徒を対象とする英語個別指導塾。小田急線の東林間駅(相模大野と中央林間の隣駅)から徒歩3分。 先日、壺井栄原作の映画『二十四の瞳』をはじめて見てみた。いまではいくつかのバージョンがあるようだが、木下恵介監督、高峰秀子主演のオリジナルのほうだ。製作発表されたのは昭和29年(1954年)で、黒澤明の「七人の侍」等を抑えて『キネ旬』の一位に選ばれた。そんな日本映画の黄金時代の名作である。 「二十四の瞳」は昭和29年当時の観客にとって、間違いなく感涙物のはずだ。今の大人にとっては、批評的に見るならばたいそう興味深い作品と評価するだろう。ただし、塾のブログであるから書いておくのだが、平成生まれの子供たちに対して、そのまま鑑賞を勧められるような作品だとは言いにい。昭和の歴史を知らない子供たちには分りにくいし、退屈かもしれない作品である。いったい、どのような作品なのか? 私は初めてみるもの
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