お昼過ぎの時間帯に国道沿いのコンビニに行くと、近所のおばあちゃん達によく出遭う。知っている人がいれば挨拶し、レジで女性店員と世間話をすることもある彼女達の振る舞いを見ていると、昔ながらのコミュニケーションの様式が染み付いているなぁと思う。女性店員側も、お年寄り達の扱いに慣れているのか、巻き込まれているのか、マニュアルにそう書いてあるのか、よほど忙しい時を除けば会話に付き合っている。 私の住んでいる地域*1では、これに類する光景をあちこちで見かける。生活空間のなかに片っ端から知り合いをつくり、“縁”を紡いでいくというか、持続的で、情緒的な、良くも悪くもウェットなコミュニケーションを志向するお年寄り達。今流行の“無縁社会”という言葉がウソのような気がしてくる。 “無縁社会”というけれど…。 メディア上では“無縁社会”という言葉をよく見かける。 不安の鉱脈を掘り当てた“無縁社会”という言葉が指し