いつだったか誰かが言っていた。 歳をとるにつれ、極端な物言いが何もできなくなってくると。 ここ1,2年くらい、それをすごく実感している。 以前であれば、何か強烈な言葉・強烈な体験に出くわす度に 大げさにいえば「ああ、人生とはつまりこういうことだったんだな!」 というような頑強な信念が出来上がって、 ブログだとかでアウトプットしたりもしていた。 それらがすべて同じ方向をむいているうちは楽だったが、 そのうち全然違う考え方に触れて、 最初にあった柱と全く別の方向に柱が立ち始める。 するともう、結論としてあえて言葉にするなら、 「どっちもどっちだよね」「場合によるよね」としか言えなくなる。 誰かが「人間は素晴らしい生き物だ」と言って、そうだそうだと思っていたら 別の誰かが「人間は本当にカスだ」と言っていて、確かにそれもそうだと思い始める。 そうすると自分の中でアウフヘーベン的な働きが起こって 「