日本の通信事業者が底力を見せている。3月11日の東日本大震災で大きな被害を受けた通信インフラは、およそ1カ月半で急速に復旧しつつある。携帯電話は4月末から5月までに震災前とほぼ同じカバーエリアにまで戻る見通しだ。 NTTドコモは5月までにFOMAの携帯電話ネットワークを復旧する(関連記事:「これまでに例が無い規模の被害」、NTTドコモが震災による被害と復旧状況を説明)。山間部や損壊した道路・トンネル以外は4月下旬にも復旧できるという。KDDIは4月末にはau携帯電話を、福島第一、第二原発周辺を除き、震災前と同等のカバーエリアに復旧する計画だ(関連記事:「3つの基幹網のうち2つが切断」、KDDIが東日本大震災の被害と復旧状況を説明)。 ケーブルなしで通信する携帯電話だが、電波を使うのは基本的に端末と基地局の間だけである。基地局と基地局の間は光ファイバーや伝送設備でつながっている。携帯電話イン