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文学に関するhhasegawaのブックマーク (127)

  • 「奇妙な」子ども時代 左翼だった父が無言で託したものと繰り返し読んだ本:私の謎 柄谷行人回想録②|じんぶん堂

    記事:じんぶん堂企画室 幼少期の柄谷行人さん(柄谷行人さん提供) 書籍情報はこちら ――柄谷さんは1941年8月6日、兵庫県尼崎市のお生まれですね。 柄谷 当時は、川辺郡園田村ですよ。そして、その中の森という地域です。代々の地主で農家ですね。先祖は江戸時代に菜の花油で材をなした豪商だったらしい。いまも残っている実家の建物は築150年くらい。蔵はもっと古い。代々「善右衛門」と名乗っていて、近所では「ゼオンさん」と呼ばれていましたね。祖父は善治郎、父は善之祐。それで僕は善男(よしお)。20代でペンネームとして行人を名乗ったから、もう書類上の名前だけだけどね。 森地区には、園田村全体の村長もやっていた中村という家と、柄谷の家と二つが古くからあった。その中村という人が中心になって、僕のじいさんや地元の人を集めて、女学校を作ったんですよ。「園田学園」です。僕の姉なんかは、戦後にそこに行っていました。

    「奇妙な」子ども時代 左翼だった父が無言で託したものと繰り返し読んだ本:私の謎 柄谷行人回想録②|じんぶん堂
    hhasegawa
    hhasegawa 2023/03/25
    柄谷行人の子供時代の回想。戦前の左翼だった父が火炎瓶闘争の新聞記事について尋ねた幼少期の柄谷に「お前もこういうことやるよ」と言った、という話など。しかし、この種のインタヴューを受けるようになるとは…。
  • 「呪物蒐集録」など新刊書籍7選/ムー民のためのブックガイド|webムー 世界の謎と不思議のニュース&考察コラム

    「ムー」誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。 呪物蒐集録田中俊行 著 見るも禍々しい呪物の数々が迫力満点の写真で執拗に紹介される また何とも悪趣味が登場したものだ(誉め言葉)。何しろ「見るだけで障る圧倒的呪力」と、帯に堂々と謳われている。 そんなもの、「見るな」といわれているのと同義であり、普通の神経をしていたら、絶対に見る気にはならないだろう。 評者は仕事であるから、仕方なく見るハメとなったが、わざわざ「障る」と断言されているモノを、好き好んで見るという人は、よほどの異常なメンタルを備えた豪の者であろう(誉め言葉)。欄としては、あえて書を推奨は致しかねる。 さて、一応警告はしたところで、内容紹介であるが、まず著者の田中俊行氏は「怪談・呪物蒐集家」であり「オカルトコレクター」。以前、欄でご紹介した『当にあった「

    hhasegawa
    hhasegawa 2023/03/16
    『ハーケンクロイツの文化史』の最初の書評は、なんと『ムー』であった。同誌読者向き内容として、ブラヴァツキー、トゥーレ協会、ローゼンベルク、ライヒ、ラヴクラフト(すべて長谷川担当外…)が挙げられている。
  • 児童文学評論家・赤木かん子の「学校図書館ビフォーアフター」がすごい | 東洋経済education×ICT

    自然科学5、社会科学3、文学2の割合でいい ――「主体的・対話的で深い学び」を実現するために探究学習が重視される中、学校図書館の役割が大きくなっています。 それなのに学校図書館の基的な考えは「1980年代からほとんど変わっていない」のです。30年前の服が並んでいる洋服屋に買いたい服はありますか? というのは刷られた瞬間に世界が止まります。データはデータが変わったら、法律やスポーツならルールが変わったら使えません。ミステリーなんて、DNAが解析されたので、今は血が1滴落ちていたら犯人がわかってしまいます。時代が緩やかで変化がなければ、はそのまま使えますが、変化があれば図書館に並べるも変えなくてはなりません。 1960年から80年代までは世界中が文学全盛期で、図書館の中では「物語」がいちばん強かった時代です。その当時の学校図書館は、新しく出た面白い物語を買い足すだけで済みました。90

    児童文学評論家・赤木かん子の「学校図書館ビフォーアフター」がすごい | 東洋経済education×ICT
    hhasegawa
    hhasegawa 2023/02/25
    学校図書館の限られたキャパシティを考えると正当な提言だ、との見方もあるようで。しかし、子供が情報の古い本を読むと「間違って覚えてしまう」というパターナリズムは、いかにも「児童文学」の人な印象を受ける。
  • 「自分が若い頃のオタクとは違う」今の「本好き」と話してみると、読書も作家主義からサブスク消費へと変化しているように感じられた

    倉数茂 「再魔術化するテクスト ──カルトとスピリチュアルの時代の文化批評」文学+WEB版で連載中 @kurageru これは文学系の大学教員なら同意してもらえると思うけど、今の「好き」を自認する高校生に、好きな作家や作品を尋ねると、「ちょっと覚えてません」という返事がそれなりの割合で返ってくる。読書もサブスク化しているというか。 倉数茂 「再魔術化するテクスト ──カルトとスピリチュアルの時代の文化批評」文学+WEB版で連載中 @kurageru 小説家。第一回ピュアフル文学賞、第一回文学しゃべるの会文学賞。日SF作家クラブ、変格ミステリ作家クラブ会員。視聴覚文芸部。BFCファイター。マイクロノベリスト。『忘れられたその場所で、』。東海大学教員 note.com/bungakuplus/n/… 倉数茂 「再魔術化するテクスト ──カルトとスピリチュアルの時代の文化批評」文学+WEB版

    「自分が若い頃のオタクとは違う」今の「本好き」と話してみると、読書も作家主義からサブスク消費へと変化しているように感じられた
    hhasegawa
    hhasegawa 2022/12/25
    大前提ながら、本邦育ちの標準的な高校生と、意思疎通としてのコミュニケーションがデフォルトで可能と思ってはならないのでは。それを強行すると「コミュニケーション能力がない」とされるなか生きてきたのだから。
  • 青土社 ||歴史/ドキュメント:ハーケンクロイツの文化史

    -シュリーマンの「再発見」からナチ、そして現在まで- ローレンツ・イェーガー 著,長谷川晴生、藤崎剛人、今井宏昌 訳 鉤十字がたどった数奇で呪われた歴史 シュリーマンにより再発見されたのち、世紀転換期の民族至上主義(フェルキッシュ)運動のなかで「アーリア人のしるし」と目され、ロシア革命後「反ボルシェヴィズム」という意味合いも付与された鉤十字。ナチのシンボルとなり、その後も物議を醸しつつ使用されていった。ブラヴァツキー夫人、リルケ、ブレヒト、ラヴクラフト、谷崎、法輪功まで、鉤十字に引きつけられた人々と彼らが付与した意味づけを紹介し、その軌跡をたどる。 [目次] 第一章 書の意図 第二章 シュリーマンと考古学者たち 第三章 アングロ・インドのスヴァスティカ―ブラヴァツキー夫人とラドヤード・キプリング 第四章 両性具有のスヴァスティカ――アルフレート・シューラーとルートヴィヒ・クラーゲス 第五

    hhasegawa
    hhasegawa 2022/11/18
    近刊予告が出ている通り、年内に青土社よりこちらの共訳書を刊行します。詳報は、題名から「(仮)」がはずれ、目次が公開されたあたりであらためて。Amazon予約はもう可能(bit.ly/3EEKMuX)。
  • Ex Oriente Lux>研究>未定稿類>「ドイツ・ヨーロッパ新右翼の思想と行動:その対外認識を中心として」原稿

    未定稿一覧 > 「ドイツ・ヨーロッパ新右翼の思想と行動:その対外認識を中心として」原稿 ◆ 原稿は当日に読み上げ。注はWEB版公開時(2022年4月)に事後的につけたもの。PDF版はこちら。 ドイツ・ヨーロッパ新右翼の思想と行動:その対外認識を中心として ただいまご紹介にあずかりました、長谷川と申します。[以下、冒頭の挨拶省略] さて、いま申しましたように、私は来的には「ドイツ文学」を専攻しているつもりでおります。それがなぜこのような場におきまして、しかもこのようなタイトルでお話することになったのかにつきましては、ひとえにフォルカー・ヴァイスという人の『ドイツの新右翼』(新泉社、2019年)というを翻訳したためなのですが、そもそもなぜ文学研究者がそのような出版をしたのか、疑問に感じられる方もいらっしゃるかもしれません。というわけで、全体の話の導入にもなりますので、まずこの点について申し

    Ex Oriente Lux>研究>未定稿類>「ドイツ・ヨーロッパ新右翼の思想と行動:その対外認識を中心として」原稿
    hhasegawa
    hhasegawa 2022/04/06
    年度替わりにともない、昨年ある官庁の依頼で行った職員の方向け講演の原稿をアップした(依頼元の許可は取得済み)。内容は訳書『ドイツの新右翼』の概説とコメントで、ちょうどロシアの話もありタイムリーなので。
  • 武蔵野市の住民投票条例で噴出した外国人投票権「陰謀論」

    新潟県見附市の織物工場で働くベトナム人技能実習生(2019年)。コロナ後は技能人実習生の多くが解雇され帰国もできず行方不明になっている Linda Sieg-REUTERS <住民投票に外国人の投票権を認めると、某国から移民が押し寄せて市が乗っ取られる、というあり得ない妄想より、外国人増加の実態を否定し続けた結果の分断の弊害を考えよ> 武蔵野市議会で「武蔵野市住民投票条例」が審議されている。ところが、この条例が現在、猛烈な反対運動に晒されている。条例案に3ヶ月以上市内に居住する18歳以上の外国籍住民も住民投票に投票権を与えると定められていたことが、その理由だ。市の内外から反対派が市役所や吉祥寺駅前に集結し、デモ行進が行われるなど激しい示威活動が続けられている。条例の採決は21日の会議で行われる見込みだが、その成否は予断を許さない。 住民投票での外国人投票権は珍しくはない 住民投票で外国人

    武蔵野市の住民投票条例で噴出した外国人投票権「陰謀論」
    hhasegawa
    hhasegawa 2021/12/21
    「ラブクラフトは、人種差別主義者であったことが知られている。[...]半魚人のようなグロテスクな生き物たちは[...]移民への恐怖がモチーフになっていると読み解くこともできる」海外文献では頻出の議論。
  • 【建築家隈研吾さん】単独インタビュー 加藤周一への思いや学生へのアドバイス語る|立命館大学新聞社|Ritsumeikan Univ. Press

    建築家の隈研吾さんが、7月10日、衣笠キャンパスの以学館にて紙単独インタビューに応じた。隈研吾さんは同日に行われた、加藤周一記念講演会にて「加藤周一を引き継ぐために 加藤周一と建築」をテーマに講演していた。(聞き手:三井) ◯第5回加藤周一記念講演会を終えたとき、まずお持ちになった感想を教えてください。 加藤先生がいかに「構造」への関心を持っていたか知ることができ、仮説が間違っていなかったと確認できました。その点では、加藤先生と改めて出合うことが出来ました。 ◯講演会で力を入れて伝えたかったメッセージは、ご自身と加藤周一の共通点である「科学性」「個別性」への思いでしょうか。 そうですね。文学の世界で、科学をあれほどはっきり意識してやった方は、加藤先生しかいないと思っています。また、加藤先生は僕が目指している、科学と感性の統合の先駆者だと思っています。 ◯学生時代に加藤周一について学ぶ意義

    【建築家隈研吾さん】単独インタビュー 加藤周一への思いや学生へのアドバイス語る|立命館大学新聞社|Ritsumeikan Univ. Press
    hhasegawa
    hhasegawa 2021/08/07
    国立競技場設計者による「加藤周一記念講演会」を終えての談話。しかし、よりによってこのタイミングで出されると、加藤ならパンデミック下のオリンピック開催になにを言うのかと考えさせられてしまうところがある。
  • TVアニメ『回復術士のやり直し』が提示する凌辱のアイロニー:暴虐の彼方に広がる普遍性を求めて|髙橋優

    はじめに もしサドが十八世紀に生れなかったならば――つまり信仰がもっとも俗的なものに覆われ、無力な形式と堕した時代に生れなかったならば、サドは基督者であったかもしれぬ。なぜならば後年、彼が探求したものの一つは肉慾と悪を通しての永遠だったからである。サドの魂はたえず、しびれるような魂の陶酔と、この陶酔が永遠にいわゆる神への没入の中に続くことをねがっていた。もし永遠と陶酔が基督教の中に発見されていたならば、彼は烈しい信仰者となったかもしれぬ。 (遠藤周作「サド伝」『遠藤周作文学全集 第十一巻 評伝Ⅱ』新潮社、2000年、12頁) 「問題作が宣戦布告!? 最強ヒーラーの復讐譚が禁断のTVアニメ化!」 2021年3月に放送が終了したTVアニメ『回復術士のやり直し』の公式ツイッターアカウントはこのように喧伝していた。作は「復讐」と称した露悪的な暴力・凌辱描写を前面に打ち出した作品となっており、地上

    TVアニメ『回復術士のやり直し』が提示する凌辱のアイロニー:暴虐の彼方に広がる普遍性を求めて|髙橋優
    hhasegawa
    hhasegawa 2021/05/03
    「サディスムなる状態は無信仰者の魂においては起り得ない」というユイスマンス『さかしま』の洞察から出発し、漫然と悪趣味な凌辱ポルノと思われている『回復術士のやり直し』に「普遍性」への回路を見いだす論考。
  • MR. BIG on Twitter: "明日になったらフラゲも始まると思うんで、最後のチラ見せしておきますね😇 https://t.co/33SRAsPHGt"

    hhasegawa
    hhasegawa 2021/04/27
    “be ye never so sore wounded”が定動詞を主語の前に出す条件節(ドイツ語では頻出)、never so+形容詞が「どんなに~でも」の譲歩なので、「陛下がどんなに傷ついても」か?
  • 丸山健二 on Twitter: "少年期を過ぎたならば、アニメやゲームという非現実の世界からは完全に手を引かなければならず、さもなければ、自立や自律とはいっさい無縁な、不気味極まりない子ども大人として異様にして異常な人生を送るだけならまだしも、社会全体と国家全体を尋常ではない集団に仕立て上げ、暴力の狂気を迎える。"

    少年期を過ぎたならば、アニメやゲームという非現実の世界からは完全に手を引かなければならず、さもなければ、自立や自律とはいっさい無縁な、不気味極まりない子ども大人として異様にして異常な人生を送るだけならまだしも、社会全体と国家全体を尋常ではない集団に仕立て上げ、暴力の狂気を迎える。

    丸山健二 on Twitter: "少年期を過ぎたならば、アニメやゲームという非現実の世界からは完全に手を引かなければならず、さもなければ、自立や自律とはいっさい無縁な、不気味極まりない子ども大人として異様にして異常な人生を送るだけならまだしも、社会全体と国家全体を尋常ではない集団に仕立て上げ、暴力の狂気を迎える。"
    hhasegawa
    hhasegawa 2020/12/08
    小説も「非現実」ではないのか、と噴き上がっている者がいるようながら、騎士道物語のようなファンタジーに没入している人間に批評的悪意を突きつけたのが近代小説のはじまりという意味では成立する怒りではあろう。
  • TVアニメ『彼女、お借りします』が投げかけ続ける問題:疑似恋愛商売の深淵と丸谷才一「花柳小説論ノート」の射程|髙橋優

    TVアニメ『彼女、お借りします』が投げかけ続ける問題:疑似恋愛商売の深淵と丸谷才一「花柳小説論ノート」の射程 (2023年7月8日追記:過去に執筆した文章を読み返し、一部の表現に反省すべき箇所があったと判断したため、文に修正を加えました。) はじめに性産業におけるサービスの提供者とサービスの受益者の相互の軽蔑の度合いは、たいてい、ぼったくりのブティックに予想されるそれよりもはるかに強力である。 (デヴィッド・グレーバー(酒井隆史/芳賀達彦/森田和樹訳)『ブルシット・ジョブ:クソどうでもいい仕事の理論』岩波書店、2020年、44頁) 2020年9月、TVアニメ『彼女、お借りします』第1期の放送が終了した。作に関する評価は賛否両論の様相を呈しているが、作が雨宮天の代表作として挙げられるべき傑作となったことは否定できないだろう。作が世に問われたことによって、『モンスター娘のいる日常』(2

    TVアニメ『彼女、お借りします』が投げかけ続ける問題:疑似恋愛商売の深淵と丸谷才一「花柳小説論ノート」の射程|髙橋優
    hhasegawa
    hhasegawa 2020/12/01
    「レンタル彼女」が題材の『彼女、お借りします』を、丸谷才一を補助線に、疑似恋愛商売を扱う花柳文学の後継と位置づけ、ストーカー化(近松秋江)や刃傷沙汰(『籠釣瓶花街酔醒』)と紙一重の「深淵」を見る論考。
  • 「本が読めない人」を育てる日本、2022年度から始まる衝撃の国語教育

    心理学博士。1955年東京生まれ。東京大学教育心理学科卒。東芝市場調査課勤務の後、東京都立大学大学院心理学専攻博士課程中退。川村短期大学講師、カリフォルニア大学客員教授、大阪大学大学院助教授等を経て、MP人間科学研究所代表。心理学をベースにした執筆、企業研修・教育講演等を行う。著書に『「やりたい仕事」病』『薄っぺらいのに自信満々な人』『かかわると面倒くさい人』『伸びる子どもは○○がすごい』『読書をする子は○○がすごい』『勉強できる子は○○がすごい』(以上、日経プレミアシリーズ)、『モチベーションの新法則』『仕事で使える心理学』『心を強くするストレスマネジメント』(以上、日経文庫)、『「上から目線」の構造<完全版>』(日経ビジネス人文庫)、『「おもてなし」という残酷社会』(平凡社新書)、『他人を引きずりおろすのに必死な人』(SB新書)など多数。 MP人間科学研究所 E-mail:mphuma

    「本が読めない人」を育てる日本、2022年度から始まる衝撃の国語教育
    hhasegawa
    hhasegawa 2020/08/13
    文学中心ではない国語教育を、というのは実はわからぬでもないものの、そこで持ち出される「実用文」が「生徒会の規約、自治体の広報、駐車場の契約書」なのがいかがわしい。文学以外の文章といえばそれしかないの?
  • 差別は無効化され、ファシズムは飼いならせない。米ドラマ「プロット・アゲンスト・アメリカ」をいま観るべき理由 « ハーバー・ビジネス・オンライン

    AmazonプライムのスターチャンネルEXで配信されている、『プロット・アゲンスト・アメリカ』は、フィリップ・ロスの歴史改変小説を原作とする全6話のドラマシリーズだ。 1940年のアメリカ大統領選で、共和党は正史のウェンデル・L・ウィルキーではなく、大西洋単独無着陸飛行で知られる飛行士チャールズ・リンドバーグを候補者とする。リンドバーグは親ナチスで、大戦への介入に消極的だったが、その彼が現役大統領のルーズベルトを破って当選してしまう。リンドバーグ政権の誕生によって、アメリカに住むユダヤ人たちの運命は翻弄されていく――。 とくに注意せずドラマを観ていてもわかることなのだが、この物語は、単なる歴史のifを描いたものではなく、現在のアメリカ政治状況を鏡のように映し出している。 原作小説は2004年、ブッシュ政権の時代に執筆された。しかしドラマ版では、これが2020年、トランプ政権下でのドラマで

    差別は無効化され、ファシズムは飼いならせない。米ドラマ「プロット・アゲンスト・アメリカ」をいま観るべき理由 « ハーバー・ビジネス・オンライン
    hhasegawa
    hhasegawa 2020/07/31
    今年のドラマ『プロット・アゲンスト・アメリカ』を現在のアメリカ政治の鏡と見る論考。映像には疎い身ながら、フィリップ・ロスの原作(https://amzn.to/315GK9I)は前から気になっていた。
  • 【同人誌旧稿再録】いわゆる痴呆の芸術について~「加奈」評論~ | 筆不精者の雑彙

    最近ちょっとツイッターで炎上したことがあって、その件とそれにまつわる分析は後日書くことにしますが(いろいろ用事があって忙しいので)、それに関連して畏友の長谷川晴生氏が、私が20年近くも前に(!)同人誌に書き、その後サイトに転載したものの、サイト消滅でお蔵入りになっていた旧稿の議論がそれに関係する視点を提供しているのではと指摘され、さてこそ炎上に追加燃料として、ここに復活させてみました。 もっとも当は、従前同様にサイト(何年も放置しっぱなしですが……)に再掲したかったのですが、html の書き方だの FTP のやり方だのをすっかり忘れているため、サイトに再掲するのは時間がかかると判断し、とりあえずブログに載せることにしました。書き方ややり方を思い出したらサイトへ移行させようと思いますが、まあ春学期終了後以降ですね。 はじめに(2006.10.9.) 稿の初出は、電波サークル「原辰徳新監督

    【同人誌旧稿再録】いわゆる痴呆の芸術について~「加奈」評論~ | 筆不精者の雑彙
    hhasegawa
    hhasegawa 2020/07/13
    『加奈~いもうと~』をダシに、谷崎「いはゆる痴呆の芸術について」の文楽論からオタク文化への向き合い方を考える2001年の文章。過去ツイート(https://bit.ly/3ejZCq7)で触れたもの。
  • 河出書房新社 池澤夏樹個人編集 日本文学全集

    ―― 池澤さんの個人編集によって二〇〇七年から刊行され、異例の好評とともに迎えられた「世界文学全集」に続いて、こんどは「日文学全集」を編まれると発表されました。十一月からほぼ毎月刊行ということですが、まず、なぜ今それを手がけようと思われたのでしょうか。 池澤 「世界文学全集」が一段落したところで、版元の河出書房新社から日文学全集もやりませんか、と声をかけていただいた。しかし、そのときにはぼくはやる気はなかったんです。自分はそんなに日文学に詳しくないし、ともかく世界文学全集が終わった直後だったし。それを言うなら世界文学全集のときも、最初は無理だと思っていましたが。 ―― それを翻意された理由はなんだったのでしょう。「世界文学全集」の完結は二〇一一年三月十日、奇しくも東日大震災の前日でしたが、その後の池澤さんの活動とも関係していますか。 池澤 そうですね。何の偶然か。ぼくはその震災後、

    河出書房新社 池澤夏樹個人編集 日本文学全集
    hhasegawa
    hhasegawa 2020/06/26
    『日本文学全集』のインタヴューでは、日本人は平和主義で内乱でも一家皆殺しはしなかった、と先日の「日本史に虐殺はなかった」式の認識が展開され、これで「リベラル」なのだからネトウヨ諸君も恐れる必要はない。
  • 批評の練習帳 古井由吉における「男の子」性

    古井由吉が亡くなった。私は拙い古井論を「文學界」に書いたことがあり、また講談社文芸文庫『木犀の日』の解説も書かせていただいて、古井文学とは縁があるのだが、私が文芸雑誌と疎遠になると共に、古井氏の文学とも遠ざかっていた。 訃報の後、幾つかの追悼文や、文芸誌の追悼文を見たが、同じ人が複数のメディアに書いていることが多いのが目につき、ここに書いている人たち(あるいは依頼を断った人たちも含めて)が今の「文壇」の中心なのだろうなと思ったりした。特に蓮實重彦が三つも書いているのが最初は驚きだったが、最近の露悪的な身振りを考え合せて、らしいと言えばらしいと思った。 蓮實氏の追悼文では、古井とは東大で同級生だったという話と、「杳子」のようなロマネスクな小説ではなく「水」に始まる短篇連作を評価するという話、異様に高く評価されている「仮往生伝試文」はそれほどの作品ではないという話が印象に残った。蓮實氏の東大

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    hhasegawa 2020/06/12
    自選短篇集解説者による古井由吉追悼文。「通俗の極みと言えるのは、端的に『女』をめぐる表現である。[…]それは男の目からみた『女』のステレオタイプを凝縮したもの」「古井の文学は本質的に『男の子』の文学」
  • 『万葉集』(前編)|福田和也「最強の教養書10」|文藝春秋digital

    人類の栄光と悲惨、叡智と愚かさを鮮烈に刻み付けた書物を、ひとは「古典」と呼ぶ。知性の可能性と限界をわきまえ、身に浸み込ませることを「教養」という。こんな時代だからこそ、あらためて読みたい10冊を博覧強記の批評家、福田和也がピックアップ。第2回は、新元号の出典元として再び注目を集めている、この一冊。(前編) 平成から令和に改元されて以来、『万葉集』が脚光を浴びている。 新元号の出典が『万葉集』の「梅花の歌」三十二首の序文であると発表されたためだ。これまでの元号は全て中国の古典が出典となっている。初めて日の古典が出典になったということも話題になり、『万葉集』や関連が異例の売れ行きを見せ、ゆかりの地へのツアーが人気を呼ぶなど、『万葉集』ブームが起こった。 さてその序文だが、原文は次のようなものだ。 天平二年正月十三日 萃于帥老之宅 申宴會也 于時初春令月 氣淑風和梅披鏡前之粉 蘭薫珮後之香

    『万葉集』(前編)|福田和也「最強の教養書10」|文藝春秋digital
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    hhasegawa 2020/05/28
    「最強の教養書10」なる新連載がはじまり、初回は『我が闘争』で次が『万葉集』なのか。しかし、非ラテンの俗語文学の成立は「ドイツは十八世紀を待たなければならない」と言われると、バロック悲劇の立場がない。
  • トップページ | 読書人WEB

    なぜ、を読むのか? Why do we need to read books なぜ、を読むのか?書『読書人カレッジ2022』の執筆者の一人である明石健五は、それを「考えるため」であると言います。 ある未知のものに出会ったとき、そこに驚きと感動が生まれる。そうして、初めて自分なりに思考することができ、それを人に伝えることができるようにもなる。 そういう過程を生きられる人のことを、「知性ある人」というのではないか。では、「知性」を自らのものにするためにはどうすればいいのか。繰り返しになりますが、「読み」「考え」「書く」ことを通してしか感得できないのではないか。 新しい出来事や局面に出会い、答えのない問題を考えることで鍛えられていくものが、確かにある。そういう問題は、すぐれたの中にいくつも見つけることができます。 繰り返し考えることによって、自分の思考を鍛えていく。それによって、今の世の

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    hhasegawa 2020/05/27
    「一九九八年に自民党の小渕恵三からブッチホンで文部大臣要請の電話があったと」『江藤淳は甦える』で明らかになった事実という。受けていれば同世代の文学者から都知事、ノーベル賞、東大総長に加えて文部大臣が。
  • 山崎正和さん「柔らかい個人主義の誕生」を語る 表現する自我、さらに進んだ|好書好日

    山崎正和(やまざき・まさかず)劇作家、評論家 1934年、京都生まれ。大阪大教授、東亜大学長などを歴任。『世阿弥』で岸田戯曲賞。読売文学賞。評論に『社交する人間』など。河出書房新社より全戯曲集が刊行予定。 1970年代から80年代にかけて、産業構造が変わり、人間の生き方や考え方も変わっていく。このでそう主張しましたが、大筋は書いた通りになり、威張るつもりはないけれど、うれしく思っています。 の端緒になったのは、時代の変化でした。洋服の有名ブランドや美容院が人気を集めるようになった。カラオケも流行しはじめた。自分を見せる、聞かせるという「自己表現」の欲望に人々が目覚めていったんですね。 私はこれを「表現する自我」という概念で説明しました。それは、近代に西欧から流入してきた「自我」とは逆です。「自我」は欲望の主体であって、他人の持ち分を奪い、他人を手段として使って、自分を大きくしようとする

    山崎正和さん「柔らかい個人主義の誕生」を語る 表現する自我、さらに進んだ|好書好日
    hhasegawa
    hhasegawa 2020/04/22
    「『自己表現』の欲望に人々が目覚めていったんですね。[…]情報機器の大きな特徴はみんなが表現をすることですね。その点はこの本で主張したことがさらに進んだ」本人の述懐の通り、おおむね予測は的中したが…。