こどもの数(15歳未満人口)は、1982年から43年連続で減っている。こどもが総人口に占める割合にいたっては、1975年から50年低下し続けている。少子化は超長期のトレンドであり、趨勢だからこそ簡単には変わらないし変えられない。2023年の合計特殊出生率が過去最低の1.20になったと厚生労働省から6月5日に発表され、少子化が加速していると受け止めた人が多いようだ。 ただ、ここ数年の出生率は新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けている。コロナ禍によって家族の重要性が見直され、パートナーとの支え合いが求められるようなったと言われたが、実際は婚姻が減った。コロナ禍が結婚の前倒しをせまった効果よりも、結婚の延期や交際の解消を増やし、出会いを減らした効果の方が大きかった。 いくつかの調査によれば、結婚後数年以内に1人目のこどもが欲しいと考える夫婦が多く、これまでその通りの出産行動がみられた。少子化
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