経済産業省の調査では、2023年に約13万人の先端IT人材が確保できるものの、約4万8000人が不足するという。データサイエンティストは今なおその需要は高く、企業の間で激しい奪い合いが繰り広げられている。 人工知能(AI)時代を下支えする先端IT人材の増加は歓迎すべきことである。だが危惧もある。データサイエンティストの数だけ増やしても、経営に対してインパクトを与えることはできない。 データサイエンティストはもちろん機械学習などビッグデータの取り扱いには慣れている。ところが現場の経営課題を理解し、解決策の提案までできる人材はほとんどいない。肝心の経営課題を解決できなければ、AI活用はかけ声に終わる。 組織にはデータサイエンティストだけではなく、業務に精通し、データサイエンティストほどではないがデータを駆使してトップラインを伸ばしたり、コスト削減をしたりすることができる人材が必要なのだ。 昨今