メーカーが新製品を作るにあたり、社内にいる自社のデザイナーを使わず、社外の著名デザイナーを起用することがある。起用自体が話題になることに加えて、機能だけでは似たり寄ったりの製品ジャンルであれば、他社との差異化要因にもなる。また、そのデザイナーのファンが製品を買ってくれることで、販売数が上積みできる可能性も出てくる。 もちろん社外のデザイナーを起用するとなるとデザイン料の支払いが発生するわけだが、全く未知のジャンルの製品であればまだしも、一定のボリュームが売れることが分かっている製品、それも単価が高いIT系の製品であれば、原価的にもそう負担にならない。何より一定の知名度があるデザイナーであれば、普通に広告を出すよりも宣伝効果が見込める。 もっとも、軽い気持ちで社外の、かつ高名なデザイナーを起用すると、トラブルに発展することも少なくない。事実、社外の著名デザイナーを起用した製品は、あまりシリー