空に向かって伸びる1本のリボンをつたって、宇宙まで到達しようという「宇宙エレベーター」。詳しくは、こちらを参照していただくとして、今週は10月22日と23日にNASA(米航空宇宙局)のAmes Research Centerで開催された第1回目の開発コンテストの様子をレポートする。 宇宙エレベーターというと、いくつかのプロジェクトが存在するが、今回の開発コンテストはNASAと米Spaceward Foundationが共同で進めている「Centennial Challenges」の一環である。高さ約60メートル上空からぶら下げられたリボンを登る「クライマー」(Climber)を製作し、そのスピードとパワーを競う。1位に5万ドル、2位に2万ドル、3位に1万ドルの賞金が用意されている。 競技開始前の観客席からは「ひもを登るだけで5万ドルって、いったいどこが難しいの?」という声がちらほらと聞こえ
宇宙開発とビジネスと民主主義(moderntimes) 宇宙開発と社会との関係を分析。 松浦晋也と鹿野 司の“読書ノート”(裳華房) 裳華房メールマガジンでの書評連載。 日経クロステック著者検索 松浦晋也 日経BPの媒体に書いた2003年以降に書いた技術的記事が読めます。全部ではありません。一部は同社のウェブ媒体リニューアルで消えたままになっています。 日経ビジネス電子版・著者ページ 2015年以降に日経ビジネス電子版に書いた記事は、ここから読むことができます。 介護生活敗戦記 2017年に連載した、認知症を発症した母80歳を自宅介護した記録です。現在連載は、NPO法人「となりのかいご」代表の川内潤さんが受け継いでいます。ここから著書「母さん、ごめん。」が生まれました。 松浦晋也の「モビリティビジョン」 2008年から2011年にかけて「Wireless Wire」で行った乗り物に関する連
米LiftPort Groupは、地球と宇宙空間を結ぶエレベーター「LiftPort Space Elevator」の建設プロジェクトにおいて、実際に上空でテストを実施するために必要な認可を、米連邦航空局(FAA: Federal Aviation Administration)より正式に取得したとの発表を行った。 LiftPort Space Elevatorは、太平洋上の赤道付近に建造される海上プラットフォームをベースにしつつ、カーボン・ナノチューブ製のエレベーターケーブルを、約62,000マイル(約10万キロメートル)上空の宇宙空間へ到達するまで伸ばしていく構想のプロジェクトであると説明されている。実際にエレベーターケーブル上を運行するのは、同社が研究開発を進める「Robotic Lifter」と呼ばれるロボットタイプのリフターとなるようで、人間や資材を積載しつつ、安全かつ手軽に、何
【2005年8月15日 JPL Multimedia Images (1) / (2) / (3)】 土星探査機カッシーニが捉えた最新画像の中から3点を紹介する。どれも土星の表面を見た画像で、それぞれオーロラ、雲の様子、環の影を捉えている。土星の大気が活発に活動している様子や、土星そのもののスケールの大きさが改めて実感できる。 青く浮かび上がる土星のオーロラ この画像は、6月21日にカッシーニに搭載された紫外線分光撮像器によって捉えられたものだ。青い色(疑似カラー)がオーロラで、赤っぽいオレンジ色(疑似カラー)は、反射する太陽光を示している。楕円形のオーロラの全体像をカッシーニが捉えたのは、これが初めてのこと。 右側の画像は、左側の1時間後に撮影されたものだ。オーロラが少なくとも1時間は継続するが、その間に少し変形することがわかる。 大気のマジック−曲げます、雲も環も
【2005年7月13日 NASA Mission News (1) / PENNSTATE Eberly College of Science News(2)】 7月4日テンペル彗星(9P/Tempel)への衝突を成功させたNASAのディープインパクト計画は、衝突させることだけが目的ではない。衝突後の様子を分析することによって新たな知見が続々と発表されている。ディープインパクト探査機のフライバイ機からは、彗星の表面が細かい粉に覆われている証拠がとらえられた。一方で、Swift(スウィフト)衛星の紫外線による観測では、インパクターが彗星の硬い表面に衝突したと考えられるという。様々な観測から、彗星についてこれまでにないほど様々な仮説が登場している。さらには、彗星だけでなく、火星のような惑星の歴史を探る上でも今回の衝突実験が役に立つという。 テンペル彗星はごつごつしたじゃがいもではなく、柔らかい
インド宇宙研究機構(ISRO: Indian Space Research Organization)は、開発を進める同国初の月探査衛星「Chandrayaan-1」で実施予定の観測に、欧州宇宙機関(ESA: European Space Agency)の協力を得て、搭載観測機器などの提供を受けることを正式に発表した。 インド宇宙研究機構(ISRO: Indian Space Research Organization) Chandrayaan-1による月探査計画 Chandrayaan-1は、ISROが開発に成功したとされる極軌道衛星打上げロケット(PSLV: Polar Satellite Launch Vehicle)によって、2007〜2008年に打ち上げられる予定だという。重量約525kgのChandrayaan-1は、高度100kmの月周回軌道に投入されて、2年間に及ぶ観測を行
広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス スポンサード リンク ・広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス 知的好奇心をかきたてられて大変面白い一冊。 「みんなどこにいる?」と科学者フェルミはつぶやいた。 宇宙には無数の星が存在しているのだから、地球外文明(ETC)との遭遇がもっとあってもよさそうにも関わらず、私たちはまだ隣人の存在を一度も見つけることができていない。これがフェルミのパラドクスで、数々の科学者がこの難問に挑んできた。 発達した通信能力をもった地球外文明は銀河系にいくつあるか、を表すドレイクの公式は、このフェルミのパラドクスを解く鍵となると考えられている。 N=R×fp×ne×fl×fi×fc×L N 発達した通信能力をもった地球外文明は銀河系にいくつあるか R 銀河系で1年に星が生まれる確率 fp 惑星を持つ恒
【2005年6月3日 MPIFR Press Release】 FMラジオのアンテナに近い実験装置を使って、太陽が放つ電波の千倍もの強度の電波フラッシュが観測された。この電波フラッシュは、極めて高いエネルギーを持つ宇宙線が地球大気に突入したときに放たれるものである。 観測されたフラッシュは、今までで最も強く、最も短い電波フラッシュだ。この現象は、宇宙空間を旅してきた、極めて高いエネルギーを持つ原子以下の粒子(超高エネルギー宇宙線)が地球の大気に衝突することで起きる。太陽の放つ電波よりも千倍明るく、持続時間が雷の100万分の1程度と極めて短いこのフラッシュによって、月の直径の2倍ほどの範囲が電波で「輝いた」。その強さはラジオやテレビ放送に使われる電波をもしのぐが、20〜30ナノ秒という短さである上に、それほど強力な電波フラッシュは一日に一回程度しか発生しないので、日常生活の中で気づくことはな
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く