言葉というモノは巨大で複雑です。この点をよく考えて「スピーキング」に挑戦しないと、ほぼ確実に挫折します。「いかにして海外に長期間住まずに、国内で英語をマスターするか」、それがこのコラムのテーマです。その秘訣の1つとして、前回は、まず1語~3語ぐらいの語句で勝負しなさい、と述べました。 私たちには幾つかの悪癖があります。その1つが、流暢に、フルセンテンスで英語を話せないと話したことにはならないと考えている点です。これは大変な誤りで、1語、2語でスパッと通じる例はいくらでもあります。 例えば、“How are you?”(お元気ですか)と聞かれれば、“Good.”(いい調子ですよ)や“Not bad.”(まあまあです)と答えれば良い。テロ事件について聞かれれば、取りあえず、“Horrible.”(恐ろしいです)。会社の同僚のことを聞かれて、「とても手際の良い人ですよ」と言いたいのであれば、一言