まいど特撮ネタで恐縮ですが、前回の『海賊戦隊ゴーカイジャー』は、すごくいい回だったなあ。 ジョー(ゴーカイブルー)とバリゾーグの因縁の戦いも、司令官ワルズ・ギルの切ない最期も見ごたえがあったけど、いちばん印象に残ったのは、マーベラス(ゴーカイレッド)のこの言葉: 「おまえらや、おまえらの夢は、俺に守られるほどヤワじゃねえもんな」 何かを守るとは、どういうことか。 「守るものがあるから強くなれる」というような表現をよく見かける。何かを(誰かを)守ることができる人間が強く、理想的なのだ、という価値観は、それなりにありふれている。 しかし、この海賊たちの場合はちょっと違うらしい。 チームが絶体絶命のピンチに瀕したとき、リーダー的存在のキャプテン・マーベラスは、自分以外の仲間たちを守ろうと強制脱出させて、自分だけが残った。しかし、戦闘の現場から追い出された仲間たちは、そのことをまったく