電機大手の日本電気(NEC)は、関西文化学術研究都市・高山第1工区(生駒市高山町)にある関西研究所の中央研究所(川崎市)への統合を決め、県や生駒市に伝えた。統合が完了する6月で、関西研究所は事実上閉鎖される。生駒市幹部の一人は「知名度が高い企業で、最先端技術研究の集積を目指す『学研高山』の象徴的な存在だった。非常に残念」と話している。【熊谷仁志】 関西研究所は1998年3月に開所。約30人(3月末時点)が研究活動に携わっている。県や市によると、NECの担当者が4月中旬に県庁と市役所を訪問し、統合を報告した。2013年度策定の中期経営計画に基づき見直した結果、研究開発分野の戦略的活動を強化するため、中央研究所に統合する結論に至ったという。 NECの広報担当者は「いわゆる『ビッグデータ』の処理を効率的に進めるのが主な目的。施設を今後どうするかは、まだ決まっていない」と話す。 一方、県企業立地推