厚生労働省の今月13日時点の集計によると、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県の失業者数は計10万6461人に達した。集計方法が違うため単純に比較できないが、3県の労働局のまとめでは先月下旬時点で計約7万人だった。把握しきれていない失業者も多いとみられ、今後も数は増えそうだ。 3県で、震災発生翌日の3月12日から今月13日までに交付された離職票・休業票の数を、厚労省がまとめた。離職票・休業票は、失業者が失業手当の受給手続きのために勤め先から交付を受ける書類で、地震や津波の被害が大きかった地域では、まだ準備に手がまわらない事業主もいるとみられる。 県別では岩手が2万2853人、宮城が4万6194人、福島が3万7414人。合計では前年同期の2.4倍に上る。同じ期間に実際に失業手当の受給が決まったのは6万4389人で前年同期の3倍だった。これらの数字には、農業や漁業などの個人事業主の