マイナンバーの一部が1129(いいにく)なら、無料――。そんなサービスを始めた大阪市内の焼き肉店に、マイナンバー制度を所管する内閣官房が“待った”をかけた。「番号流出の恐れがある」ためだ。店側は「新制度を楽しんでほしかった」と残念がる。 大阪市内で焼き肉店6店舗などを展開する株式会社「萬野屋(まんのや)」(同市天王寺区)。「ラッキー!!ハッピー!!マイナンバー!!」と題し、客の12桁のマイナンバーに1129が含まれていれば、和牛スペシャルコース(1人前税抜き7千円)を4人分無料にするサービスを先月末、6店舗で始めた。「2929(にくにく)」「4129(よいにく)」や末尾が「29」でも、骨付きサーロインステーキなどをプレゼントする予定だった。 マイナンバー法は、勤務先や行政機関の事務処理に必要な場合などを除き、12桁の番号の提示を求めることを禁じている。同社によると、先月末に内閣官房に問い合
なかの たけし/1971年生まれ。東京大学教養学部卒業。元京都大学大学院准教授。著書に『資本主義の預言者たち』(角川新書)、『国力とは何か 経済ナショナリズムの理論と政策』(講談社現代新書)など。 この著者の関連記事 岸信介研究の第一人者である原彬久(よしひさ)・東京国際大学教授は、安倍晋三首相について「安倍氏の発言や著書を読むと、やはり安倍氏の中に岸信介はいるな、と思う」(朝日新聞デジタル二〇一五年五月二十日)と述べている。確かに、安倍首相本人も祖父の岸を強く意識している。改憲を目指すなどの共通点もある。だが、経済方面に目を向けると、二人は著しい対照をなしている。 安倍首相の成長戦略は、規制緩和や自由化など、典型的な経済自由主義によって貫かれている。これに対して、岸信介は戦前・戦中は商工省官僚あるいは商工大臣として統制経済の遂行に力を注いだ中心人物であり、戦後も経済自由主義には懐疑的であ
東西分断時代の西ドイツを率い、卓越した識見と強い指導力で「鉄の宰相」と呼ばれたヘルムート・シュミット元首相が10日、独北部ハンブルクの自宅で死去した。96歳だった。主治医が独DPA通信に明らかにした。 9月に足の血栓の手術を受けた後、体調が急激に悪化。本人の希望で自宅で療養していたが、数日前から容体が急変していた。 冷戦下の1974年に西独首相に就任し、東西両陣営間の対話を積極的に進めた。社会民主主義的な政策を推し進め、安定した基盤づくりに努めたことが、後任のコール元首相による東西ドイツ統一の実現につながったと評価されている。 シュミット氏は18年、ハンブルクの教師の家に生まれた。高校卒業後、第2次世界大戦で東部戦線などに参加した後、ハンブルク大学で政治、経済学を学んだ。在学中に独社会民主党(SPD)に入り、53年に連邦議会議員に初当選。ブラント政権で国防相、経済・財務相などを歴任し、74
朝、交尾の後にメスの交尾器を壊してしまうクモを発見という記事がナショナルジオグラフィックのサイトに出ているのに気がついてのけぞる。この日記でもたびたび書いてきていた事だが、私もギンメッキゴミグモで交尾後にメスの交尾器が破壊され、それによりメスの再交尾能力が失われる事を発見していたからだな。種は違えども、全く同じ内容の研究だ。これは世界で初めての発見なので、私的には興奮して1年半いろいろ実験してきていたところ、全く同じ研究が他所から出たという事は、発見者は私じゃない事になってしまうわけで、とても辛い。実際は独立に二つの研究が行われていたわけだが、科学の世界では論文の出版が全てなわけで、いくら「私も見つけていた」って言っても仕方ないわけ。いや、こういう事は生き馬の目を抜く最先端の生命科学分野で起こるもので、まさかのどかな動物行動学分野に暮らす私がこんな経験をするなんて思わなかった。。。いや、本
これを“恥さらし”と言わずして何と言おうか。──南京事件が世界記憶遺産に登録されたことに抗議する日本政府は、9月末、ユネスコに反論のための意見書を提出したが、いま、その意見書をめぐって、日本の歴史観に世界が呆れかえっているのだ。 先日6日の毎日新聞はこの問題を取り上げ、〈専門家意見書に南京事件否定派とみられている学者の著書が引用されるなどしたため、かえって日本の印象を悪くして逆効果になった恐れがある〉と報道。意見書では、「南京大虐殺はなかった」と主張する東中野修道・亜細亜大学教授の本などを引用し、「虐殺は物理的に不可能」と結論付けているという。 東中野氏といえば、著書で南京大虐殺の証拠資料や生き残った女性の証言を捏造と断定したことが名誉毀損裁判となり、東京地裁は「東中野の原資料の解釈はおよそ妥当なものとは言い難く、学問研究の成果というに値しないと言って過言ではない」として敗訴を言い渡してい
政府は現在、世界40カ国と2代表部に計59人の「防衛駐在官」を派遣している。防衛駐在官とは防衛省から外務省に出向した自衛官で、諸外国の在外公館に勤務し、主に軍事情報の収集にあたる外務事務官を指す。自衛官としての階級を保持したまま任務に当たるため「制服を着た外交官」と称される。 諸外国では「駐在武官」とも呼ばれる。派遣される駐在武官は各国とも大佐や中佐クラスが一般的で、日本も1佐の自衛官が中心。派遣国により将補や2佐、3佐も送り込まれている。 防衛駐在官に求められるのは、情報収集・分析能力はもちろん、英語をはじめとする語学能力、カウンターパートと関係を築くためのコミュニケーション能力など幅広い。派遣期間は平均で3年ほど。夫人同伴のレセプションなども多いため、家族の理解も必須だ。 防衛省幹部は防衛駐在官を派遣するメリットについて「一般の外交官よりも軍事情報へのアクセスが容易で、軍事情報の分析に
私は、都市や地域を切り口とする地域経済学を専門に研究してきた。従来、地理的空間を扱う経済学としては、国と国との関係を扱う国際経済学や、特定の国をいくつかのエリアに分けて研究する地域経済学、個々の都市を分析する都市経済学などがあった。ところが近年は、グローバル化の進展によって、国境の意味が非常に弱まり、これまでのような個々に細分化した学問では、現実の大きな動きを捉えきれなくなってきた。そこで、もう一段高い視点から統一的な理論を構築していくために、「空間経済学」という新しい学問が生み出されたわけである。 空間経済学では、財や人間、企業など、あらゆるものの「多様性」が重要となる。さらに、財の生産、情報や知識の創造など、さまざまな活動を行っていく上での「規模の経済」、そして財や情報を運ぶ際に必要となる「輸送費」という3つの観点を基本に、経済を分析していくのである。IT革命も「インターネットを通じて
防衛省は、男女共同参画を推進する一環として、自衛隊でも女性の登用を拡大する必要があるとして、体への負担が大きいなどの理由からこれまで見送ってきた、戦闘機のパイロットへの女性自衛官の配置に踏み切る方針を固めました。 ただ、防衛省は、安倍内閣が成長戦略に「女性の活躍」を掲げて、女性の登用の拡大に積極的に取り組んでいることを踏まえ、男女共同参画を推進する一環として、戦闘機のパイロットへの女性自衛官の配置に踏み切る方針を固め、今週中にも正式に決定することになりました。 この決定に伴い、訓練などを経て、3年後をめどに自衛隊で初めて女性の戦闘機パイロットが誕生することになります。 防衛省の担当者は、「アメリカ軍などではすでに女性の戦闘機パイロットの登用が進んでおり、今後も女性自衛官の活躍に向けた施策を講じていきたい」と話しています。
大手ゼネコン4社の2015年9月中間決算は、営業利益がそろって過去最高になった。16年3月期通期では、清水建設が25年ぶり、大成建設が24年ぶりに純利益で過去最高を更新する見通し。2020年の東京五輪に向けた工事ラッシュで、バブル期以来の好業績に沸いている。 各社は、東日本大震災直後に安値で受注した利益の出にくい工事が片付いたことから、工事の採算が改善。ビル工事が増えている首都圏などでは施工を管理する技術者が足りない状況で、もうけが出やすい工事を選んで受注することもできる環境にある。地方の公共工事も堅調だ。 今年3月期決算で唯一、営業減益だった鹿島も、今回の中間決算では、営業利益が前年同期の10倍に迫った。山本敦・経営企画部担当部長は、「採算性を重視した工事が順調に推移している」と語る。 気がかりは、このところ落ち着… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
三菱航空機が開発しているジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)が、初飛行することになった。愛知県営名古屋空港(愛知県豊山町)を離着陸し、約1時間にわたって試験飛行する。YS―11以来約半世紀ぶりに、国産旅客機が空に舞い上がるのである。MRJは優れた経済性を武器に世界の航空機市場に打って出ようとしているが、半世紀に及ぶ「空白」を抱える国内航空メーカーには解決すべき課題も多い。MRJの勝算を探ってみた。 MRJは90席クラスと70席クラスがある。新興諸国の経済発展や地域路線のジェット化などで航空機の需要は拡大しており、100席以下の地域旅客機市場は今後20年間で5000機以上の需要があると見られている。 優れた経済性の秘密はエンジンにある。エンジンは米プラット・アンド・ホイットニー(P&W)社のものを採用した。両翼に1基ずつ、計2基のエンジンは、内部にギアを入れることで、吸気のための
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