ことしのノーベル平和賞に、南米コロンビアで半世紀以上にわたる内戦の終結に向けて尽力したサントス大統領が選ばれました。 コロンビアでは、半世紀以上にわたって政府と反政府ゲリラ組織、FARC=コロンビア革命軍が対立して内戦状態となり、22万人以上が犠牲となってきました。サントス大統領は、国防相に就任した2006年以降、まずはFARCの掃討作戦を進めて国内の治安を飛躍的に向上させてきました。そして、大統領に就任してからは掃討作戦を続けるかたわら、2012年10月からキューバやノルウェーなどの仲介のもとでFARCとの和平交渉を開始しました。およそ4年にわたる粘り強い交渉の結果、先月にはFARCとの和平合意にこぎ着けて署名式が行われました。 しかし、今月2日に行われた和平合意の賛否を問う国民投票では、合意の内容がFARCに対して譲歩し過ぎているなどとして反対が賛成を上回りました。このため、サントス大