著者が取材と制作にあたった日本テレビ「NNNドキュメント 南京事件 兵士たちの遺言」が2015年に放送され大きな反響を呼んだ。ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞をはじめ、たくさんの賞を受賞。その放送からこぼれた情報を含め、大幅な追加取材で書籍化した。 ◆ ◆ ◆ ――清水 潔さんといえば、桶川ストーカー殺人事件の報道で捜査本部よりも先に犯人にたどり着いたことで知られ、「殺人事件」取材のプロというイメージがあります。今回、南京事件を取り上げたきっかけは何ですか? いや、別にいつも殺人事件の取材ばかりやっているわけではないんですよ。テレビで報道の仕事をしていると、たとえば昨年は戦後70周年の節目番組を作らなければならない、という事情もあります。 「南京事件」とは1937年、日中戦争のさなかに日本軍が、当時の中国国民革命軍の首都・南京を攻略。その際に、多数の捕虜や民間人を虐殺し、強姦や放火、略奪まで
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