大阪府立上方演芸資料館(大阪市中央区、ワッハ上方)の通天閣(同市浪速区)への縮小移転問題で、新聞(しんもん)詠み河内音頭家元の河内家菊水丸さん(46)が9日、移転の場合は寄贈した河内音頭の資料を返すよう求める意向を明らかにした。 府は7月に通天閣移転の方針を決め、橋下徹知事は「99.9999%が『通天閣でいいじゃない』と言ってくれると確信している」と報道陣に述べた。その後、入居ビルの家主の吉本興業が抗議の文書を発表。館内の演芸ライブラリーで無料公開しているテレビ番組などの映像資料を提供する在阪民放局でつくるNPO法人「ニューウエーブ大阪」とNHK大阪放送局も、資料引き揚げを示唆している。ワッハ上方によると、寄贈を受けたのは河内音頭の書籍やCD全集など約10点。 菊水丸さんは「もともと寄贈資料は、ワッハ上方が(難波千日前の)なんばグランド花月の前にあって、いろんな人に活用してもらえるとお