JR東日本は23日、同日午前に発生した停電に伴い、東北新幹線の東京―仙台間、上越・北陸新幹線の東京―高崎間の上下線で終日運休を決めた。復旧作業中に爆発音がして作業員が感電。三つの新幹線が通過する区間の架線トラブルで新幹線の車両や地上設備が損傷しており、東日本から北陸にかけて交通網が大きく乱れる異例の事態となった。 24日始発から運転を再開する計画だが、既に24日午前の東北新幹線と山形新幹線計2本の運休を決定。JR東は復旧作業の進み具合により、さらに遅れや運休が発生する可能性があるとしている。 新幹線が停車した高架から、負傷者を搬送する消防隊員ら=23日午後3時11分、さいたま市中央区停電により停車した北陸新幹線金沢発東京行きかがやき504号は3号車と7号車のパンタグラフが壊れ、10号車の窓ガラス1枚にひびが入った。架線を支える金具など線路の設備にも損傷が見つかった。乗客約350人にけが人や
沿線人口550万人は「揺るぎない骨格」 ――西武HDは事業の大きな柱であるホテル・レジャー事業と鉄道などの都市交通・沿線事業がコロナ禍で大きな影響を受けました。 従来は景気などで需要が変動するホテル・レジャー事業を、安定した都市交通・沿線事業の潤沢なキャッシュフローが支えるという構造があったが、両方が打撃を受けた。現在は回復しているが、鉄道の定期券収入は戻り切らない。従来の構造を変えなければならない。 景気変動の耐性が強いのは不動産事業。これを今後の成長のメインストリームにしていく。これまで不動産事業セグメントはホテルや都市交通より営業利益面で下回っていたが、その比重を高めていく。 ――鉄道などの都市交通事業はどのように位置付けていきますか。 2022年4月に、従来の不動産会社「西武プロパティーズ」を「西武リアルティソリューションズ(SRS)」に社名変更した。プリンスホテルは保有していたホ
多摩ニュータウンと東京都心を結ぶ足の1つ、小田急電鉄多摩線。小田急小田原線の新百合ヶ丘駅(神奈川県川崎市)から分岐する約10.6kmの路線だ。かつては同線内だけを往復する電車がほとんどだったが、2000年代以降は都心直通列車を増やすなどテコ入れを図り、現在は新宿への快速急行が走る路線に成長した。 同線の終点は、その名の通り多摩ニュータウンの中心である小田急多摩センター駅から1つ先の唐木田(からきだ)駅(東京都多摩市)。線路は駅の先に広がる車両基地へとつながっているが、その先、東京都町田市内を通ってJR横浜線の相模原駅やJR相模線の上溝駅(ともに神奈川県相模原市)、さらには厚木方面まで延ばそうという計画がある。 歴史は長い延伸構想 多摩線の唐木田―相模原―上溝間延伸は、2016年に国交相の諮問機関、交通政策審議会がまとめた東京圏の鉄道整備に関する答申で「地域の成長に応じた鉄道ネットワークの充
「設置が望ましい」から標準規定へ格上げされました。 「望ましい」から標準規定に格上げ 拡大画像 踏切のイメージ(画像:写真AC)。 国土交通省は2024年1月15日(月)、踏切内での安全対策に関するガイドラインを改定したと発表。踏切内の「誘導表示」を義務化し、さらに構造を明確化しました。 「道路の移動等円滑化に関するガイドライン」のうち、踏切に関するものは2022年6月に誕生。同年4月に奈良県内の踏切で、視覚障害者が列車と接触して死亡する事故が起きたのがきっかけです。 この規定では、踏切内では、歩道に通常設けるのとは区別した「表面に凹凸のついた誘導表示等」を設置することが「望ましい」とされていました。今回「踏切道内誘導表示を設ける」と表現が変わり、義務化されました。 さらに、"通常の点字ブロックとは違う誘導表示"とは何なのかが、今回はっきりと示されました。具体的には主に以下のとおり。 ・歩
パリとベルリンを直接結ぶ夜行の旅客列車を運行/Laurie Dieffembacq/Belga/AFP/Getty Images (CNN) オーストリア連邦鉄道はこのほど、パリとベルリンを直接結ぶ夜行の旅客列車の運行を開始した。 両都市は訪問客の多さでは欧州で首位を競っているが、相互を結ぶ鉄道路線は「伝統的に非常に乏しい」とされ、直行の列車は1990年代以降はなかった。 運行が始まった列車は当面は、仏ストラスブールや独フランクフルトを経由しての週3本となっている。ただ、今年秋には毎夜1本の運行に切り替わる予定。「ナイトジェット」とも呼ばれる列車で、ビジネスの出張客や観光客に高度な直行サービスを提供すると宣伝している。 料金は33米ドル(約4785円)から始まり、寝台車は1人あたり105ドルからとなっている。最近、他の鉄道路線に導入されたナイトジェットと共に、需要は高まると期待している。
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相鉄グループは、相鉄グループの共通ポイントサービス「相鉄ポイント」を2024年3月1日(金)9時よりスタートします。 相鉄ポイントは横浜駅西口の「ジョイナス」をはじめとした相鉄グループの各商業施設で利用できる「ジョイナスポイント」とそうてつローゼンの「ウェルカムカードポイント」を統合して始まる、新たなポイント制度。 現在たまっている両ポイントを継続して利用する場合は2025年3月31日(月)まで切り替えが必要で、期日までに切り替えなかった場合は各ポイントが失効となるので注意が必要です。 また、同ポイント開始を記念して、2024年3月1日(金)から5月31日(金)までに切り替えた方には「相鉄ポイント」プレゼントも行われるとのことなのでポイント利用者は対象期間内に切り替えるのが吉です。 相鉄ポイントは相鉄ジョイナスなど11施設にて110円(税込)ごとに1ポイント、そうてつローゼンにて200円(
JR東海は2050年までの二酸化炭素排出ゼロをめざし、水素動力車両の試験を開始している。水素動力は水素と空気中の酸素を使ってエネルギーを得る一方、水素と酸素の結合で水が排出される。化石燃料を燃やさないため、二酸化炭素は出ない。まずはハイブリッド方式の特急車両HC85系で使用されるエンジンの換装をめざす。 JR東海が導入したハイブリッド方式の特急車両HC85系 HC85系はディーゼルエンジンで発電し、モーターを回して走る。余剰電力や回生ブレーキで発生した電力は蓄電池に貯えて使う。つまり、火力発電機を搭載し、蓄電池電力を併用するハイブリッド車両である。この火力発電機の部分を水素燃料電池または水素エンジンに置き換える。 燃料電池は水素の他にアルコール燃料電池や金属燃料電池などもあるが、実用化に先行しているという意味で、燃料電池といえば水素燃料電池である。水素燃料電池は水素と酸素を過化学反応させて
ラスベガスとロサンゼルス郊外を結ぶ高速鉄道プロジェクト「Brightline West(ブライトライン・ウェスト)」が、バイデン政権から30億ドル(約4400億円)の助成金を獲得したようだ。 この高速鉄道は、ラスベガスのダウンタウンとカリフォルニア州南部の都市ランチョクカモンガ間を時速200マイル(時速320km)以上で走行するとのこと。2028年に開催予定の「ロサンゼルスオリンピック」までに完成させるのが目標だという。 「Brightline West」は、「もっとも環境にやさしい高速鉄道」を目指している。なんでも、走行に必要な電力はロサンゼルスとラスベガスの間の砂漠にある太陽光発電所から入手するそうだ。 ちなみに、「Brightline」はフロリダ州で既に高速鉄道を運行しているとのこと。また、「Brightline West」とは別のプロジェクトだが、カリフォルニア州では1000億ドル
路面電車で日本一長い路線網を持つとさでん交通。同社では3か国から導入された外国の電車が運行されています。見た目だけでなく車内も異国情緒あふれる車両たちを紹介します。 国産電車も新旧さまざま 路面電車王国の「とさでん」 日本一長い路線網を持つ路面電車といえば、高知市や南国市などに25.3kmの路線網が広がる「とさでん交通」です。 路線は、桟橋線(高知駅前~桟橋通五丁目/3.2km)、後免線(後免町~はりまや橋/10.9km)、伊野線(はりまや橋~伊野/11.2km)で、相互乗り入れをしています。特に後免線の後免町停留所から伊野線の伊野停留所までを通し運行する列車は22.1km。1時間半も走り、日本最長です。なお宇都宮ライトレールができるまでは、日本で唯一郡部(吾川郡)へ乗り入れる路面電車でもありました。 拡大画像 198形。もともとはノルウェーのオスロ市電で使われた(2023年12月、安藤昌
(高雄中央社)南部・高雄市の高雄ライトレール(LRT、軽軌)の延伸区間、愛河之心―凱旋公園間が来月1日午後6時に開業し、既に開業済みの区間と合わせて環状運転でのプレ営業が始まる。同日から運賃体系や乗車の仕方も変わる。 同市政府捷運工程局が31日までに発表した。来月1日の始発から2月25日までの期間は、ICカードを利用すれば開業済みの区間も含めて全線無料で乗車可能となる。 交通系ICカードを利用して乗車する場合、現在は乗車時にのみ読み取り端末にカードをタッチする方式だが、1月1日以降は下車時にもタッチが必要となる。また現在は乗車区間に関わらず30台湾元(約140円)の均一運賃だが、同日からは距離に応じた運賃に変更される。施行は2月26日から。新しい運賃は20元(約90円)~35元(約160円)となる。
(台北中央社)交通部(交通省)台湾鉄路管理局(台鉄)が1日、「国営台湾鉄路」として国営企業化され、台北市の台北駅で新看板の除幕式が行われた。台鉄の董事長(会長)に就任した杜微氏は、安全を確保すると同時にサービスの有効性を向上させていくと話し、次の100年に向かって「黄金の10年を築く」と決意を示した。 台鉄の企業化を巡っては、積み重なる赤字や職員の待遇、安全性の問題などを背景に20年余り前から議論されてきた。2018年の特急プユマ号事故、2021年の特急タロコ号事故と多数の死傷者を出す事故が相次いだのをきっかけに台鉄の改革を求める声が高まり、2022年5月、台鉄を企業化する条例が立法院(国会)で可決された。 除幕式には蔡英文(さいえいぶん)総統や陳建仁(ちんけんじん)行政院長(首相)らも出席した。前日の12月31日夜には台北駅で旧看板の取り外しが行われ、歴史的な場面を見届けようと多くの人が
令和13年に開業する新線「なにわ筋線」の姿が見えてきた。大阪市中心部を南北に貫き、新幹線が停車する新大阪駅と関西国際空港のアクセスを向上させる新線は、同市内の再開発を誘発。2025年大阪・関西万博後や、令和12年秋ごろの統合型リゾート施設(IR)開業による需要拡大も取り込み、大阪全域に大きな経済効果を与えることが期待できる。一方で大阪に人が集中し、関西のほかのエリアとの〝人口格差〟が広がる懸念もありそうだ。 5年12月下旬、大阪・難波の千日前通りに面したビルは閉鎖され、中はがらんとしていた。間もなく取り壊し工事が始まる計画とみられる。現場の掲示をみると、工事の発注者は「南海電気鉄道」となっていた。 なにわ筋線の新駅「南海新難波駅」が地下に建設される場所だ。南海電鉄によれば、ビル跡地は駅の建物などの施工ヤードになる見通しという。 南海電鉄は、なにわ筋線開通を見越し、難波を中心とした「大阪・ミ
JR東日本が2024年3月16日に実施するダイヤ改正について、千葉市と千葉県がざわついている。京葉線において、日中以外の時間帯に運転される通勤快速と快速を各駅停車に格下げするという。JR東日本としては、多くの利用者のために配慮したはず。一方で、一部の通勤利用者が困る気持ちもわかる。鉄道は多くの人の生活や人生に関わっているのだと改めて思う。 京葉線のE233系。外房線や内房線などにも乗り入れる 京葉線のダイヤ改正について、千葉市長、千葉県知事ともに「容認できない」「極端すぎる」と発言。千葉市長のX(Twitter)での投稿にも多くのコメントが寄せられている。自民党市議団も「沿線市民の生活を前提から揺るがす極端な“改悪”で、今後の都市発展を阻害する要因になりかねない」とし、千葉市長へ要望書を手渡した。地元の政治家にとっても、「市民のために働く」ことをアピールするチャンスと考えているようだ。 し
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