任期満了に伴う静岡県知事選(6月25日投開票)に出馬する92年バルセロナ五輪柔道女子52キロ級銀メダリストの溝口紀子氏(45)を、自民党静岡市支部が推薦することを決めた。8日、市内で総務会を開き、決議した。 自民の候補者選びでは、県連幹事長の宮沢正美県議(67)が立候補の意向を固めていたが、県連内で異論が相次ぎ、立候補を断念。県連は自主投票で臨む方針を示している。 一方、溝口氏は1日の出馬会見で「県政は知事の強引な政治姿勢で行き詰まりを見せ始めている。フェアプレーができるスポーツの力を政治で生かしたい」と訴えた。溝口氏は静岡県磐田市出身。97年に現役引退後は、フランス代表チームのコーチを務めたほか、静岡県教育委員会委員長も歴任した。 知事選には現職川勝平太氏(68)が無所属での出馬を表明しており、共産党も候補擁立を模索している。