SBIホールディングスの北尾吉孝社長が22日、TOB(株式公開買い付け)による新生銀行の買収成功後、初めての記者会見を東京・六本木の同社で行った。 会見はSBIと新生銀のシナジーをどう作り出していくかに関心が集まった一方、冒頭から先手を打つように、TOB合戦に途中参戦した旧村上ファンド系の投資会社について自ら言及。さらには、質疑で筆者が尋ねた岸田政権の初動3か月にも話題が広がるなど、“北尾節”が止まらない展開となった。 村上氏にいきなり言及、公的資金返済の新構想 記者会見は当初14日に開催予定だったが、北尾氏の急用を理由に中止されていた。冒頭で「大変ご迷惑をおかけした」と陳謝した上で、「私が危篤状況とか逮捕されたとかいろんなニュースが流れていたようだが」とジョークも。会見を延期した一因に、今回の買収合戦に参戦したアクティビストが発表する内容を一通り見てからに仕切り直したようだった。 旧村上