永福ランプ(清水草一)=文 Text by Shimizu Souichi 池之平昌信(流し撮り職人)=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu トヨタ・クラウンと言えば、おっさんの本丸。かつては中小企業の社長が乗るイメージだったが、そういうおっさんが徐々にベンツやレクサスに乗り換えたのか、それとも中小企業がいっぱい潰れちゃったのか、クラウンの売れ行きはピーク時(バブル期)の数分の一にまで落ちていた。トヨタは「このままでは伝統あるクラウンの名が消滅する」という危機感を抱き、新型をこんな風にしてくれました! 「この、お尻の黒いワニみたいのがクラウンなのか!?」 そう驚かれる方もいるでしょうが、ワニみたいに見えるのはボディカラーのせい。現在の受注の半分を占める白なら、これよりだいぶ普通な感じです。さらに言うと、今回試乗したのは、今後4モデルに分化する予定のクラウ