今年のノーベル賞が10月2日から順次、発表される。ノーベル文学賞の有力候補として毎年名前が取り沙汰されるのが、「ノルウェイの森」「1Q84」などの小説で知られる世界的人気作家、村上春樹さん(74)。日本人が文学賞を受賞すれば、1968年の川端康成さん、94年の大江健三郎さんに次いで3人目となる。 村上さんの作品は50を超す言語に翻訳されており、これまでチェコのフランツ・カフカ賞やイスラエルのエルサレム賞など権威のある国際的文学賞も受けている。日本人として29年ぶり3人目の栄誉を射止めるか注目されている。 英国のブックメーカー(賭け屋)ラドブロークスの受賞者予想(9月30日現在)で村上さんは1番人気。賭けの人気と実際の受賞者は必ずしも一致しないが、予想にはほかに中国の作家である残雪氏やロシアの作家リュドミラ・ウリツカヤ氏らの名前が挙がっている。