4月15日に発表された3月の米・小売売上高は前月比0.7%増と、市場予想の0.3%増を大幅に上回りました。さらに、2月分も0.9%増に上方修正され、2カ月続けて高い伸びとなりました。つまり、米・個人消費が依然として堅調であることからインフレ圧力が増すとの見方が強まり、債券が売られたのです。 なお、物価に関しては、4月11日に発表された3月の卸売物価指数(PPI)の上昇率が前月比0.2%と、2月の0.6%から縮小し、市場予想0.3%も下回りました。しかしながら、10日に発表された3月の米・消費者物価指数(CPI)の上昇率も前年同月比で3.5%と、2月の3.2%上昇から加速し、市場予想の3.4%も上回りました。ガソリンや住居費の伸びが目立ち、インフレの根強さが改めて意識されました。 このCPIの発表以降、市場では、利下げ開始時期の予想が6月から9月に後ずれし、年内に予想される利下げ回数も従来の
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