国際エネルギー機関(IEA)によると、2026年の世界のデータセンターの電力消費量は、2022年と比較して2.2倍の1,000TWに拡大すると試算されています。これは、日本の年間総電力消費量に相当する規模です[*1]。 また、近年、膨大なデータ処理を伴うAIの普及により、電力消費量のさらなる増加が懸念されています。IEAによると、一般的なGoogle検索が1回あたり平均0.3Whの電力を消費するのに対し、オープンAIのChatGPTの1回のリクエストでは2.9Whもの電力を消費します。 AI等の普及によって、国内外のデータセンター関連の電力消費量はどの程度増加しているのでしょうか。また、データセンターにおける電力消費量の増加に対して、各国でどのような対策がとられているのでしょうか。詳しくご説明します。 データセンターとは データセンターは、サーバやネットワーク機器を設置するために作られた建