ここ数年、日本の作・演出家や、国内の状況を色濃く反映した演劇作品が、ヨーロッパやアジアの演劇祭に次々と招聘されている。そのきっかけとして、国内のアーティストと海外のプロデューサーらの出会いの場となっているのが、舞台芸術の国際見本市である『TPAM(国際舞台芸術ミーティング in 横浜)』だ。 かつて、日本のパフォーミングアーツを海外で成功させるには、マイムやマジックやスポーツの要素を導入するなど、言語に頼らないノンバーバルな表現にすることが必須だとされてきた。それが現在のような状況になったのはなぜなのか? 国内外の舞台芸術シーンを20年以上にわたって見てきた『TPAM』ディレクターの丸岡ひろみに、いま「日本の演劇」が世界から求められている理由を、国内外の状況や公共との関係から聞いた。 いま、「日本の演劇」がキテいる? ―近年、日本の作・演出家の舞台作品が海外で上演されることが非常に増えてい
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