EVB(Edge Virtual Bridging)は、サーバーを仮想化した際のネットワークに関する規格である。IEEE 802.1Qbgとして策定が進みつつある。サーバー仮想化環境で指摘されているネットワークの課題に対処するために考案された。 課題は大きく分けて二つある。一つはソフトウエア処理によるオーバーヘッドが大きくなる点。サーバー仮想化環境で仮想マシンを接続するスイッチ機能は「仮想スイッチ」と呼ばれ、一般に仮想化ソフトの一機能として動作する。仮想スイッチはソフトウエア処理のため、物理サーバーのCPUリソースを利用する。複数の仮想マシンを集約すると、VLAN(Virtual LAN)などを使ったネットワークの論理構成が複雑になるうえ、一つの物理サーバー当たりのトラフィック量が増える。これらの処理が多くのCPUリソースを消費してしまう。 もう一つの課題は管理が難しい点だ。同じ物理サーバ
![EVB](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)