丘の上の小屋の話 約1年前から本格的に小屋を作っている。 小屋を作りたいと思ったのは、娘が1歳の時だった。その時、私は子育て中心の生活のなかで急激にD.I.Yにハマり始めていて、一年くらいの間に娘用の小さな机から始まって、棚、テレビボード、ベンチ、建具など家具を作り続けていた。何が私を駆り立てていたのかといえば、「自分は何も自力で生み出すことができない」という焦りにも似た奇妙な衝動だったように思う。震災後、私は自分の生きていくチカラのなさを実感していた。それまで自立して生きているような錯覚を覚えたけれど、インフラなどの都市機能、巨大な物流、遠くに存在する大きな何かそして近くのコンビニなど多くのものに依存して生きていることを痛感した。あの時、たぶんそういう気持ちになった人は少なくなかっただろう。いろいろな人が農業や裁縫、料理、電力の自給などを開始したが、私の場合はDIYだった。 そうやって、