人月ということについて少し書いてみます。人月という言葉の説明は、ここでは省略いたします。ごめんなさい。 私はシステムインテグレーション業界(IT業界と広く言われる中でも、業務システムを作っている領域のことです)が旧態依然の人月商売が常識的な商慣習であることに対して、長年反発しています。公の場において経営不在であるとさえも言っています。 では人月が本当に全面的に悪なのかというと、これもまた違うと感じます。人月でしか価格算定できない仕事もあると思うからです。私が人月商売に否定的なのは、「何故、この人がこの価格なのか」という基準があまりにもなさ過ぎるからです。 そしてこの基準の不明朗さを助長しているのが、私がコストイーターと呼ぶ中間流通です。要するに口利きです。紹介・斡旋を専らとしている会社です。これがいくつも連なって各社がおよそ20%ほどのマージンを上乗せしていくことで、エンドユーザと呼ばれる