ロンドン五輪で内村航平選手が金メダルを獲得したことで、有楽製菓(小平市小川町)のチョコレート菓子「ブラックサンダー」が飛ぶように売れている。 この菓子は内村選手の好物として知られ、前回の北京五輪後も、同社は売り上げを伸ばした。今回の金メダルで例年の約4倍の売り上げを記録。同社の2度目の五輪特需に、担当者はえびす顔だ。 体操男子の個人総合の競技会場で、金メダルを獲得した内村選手が表彰式後、花束を母周子さんのいる観客席に投げ入れ、周子さんが会場にいる息子に「ブラックサンダー」を投げ渡す――。この時の映像や写真がメディアで報じられると、有楽製菓に注文が殺到した。 チョコレート菓子は通常、夏場の売り上げが落ち込み、例年だと1日の出荷量は700~800ケース(1ケース320個)ほどだが、メダル獲得後、約3000ケースを出荷。「この時期では大変多い出荷量だ」と、マーケティング部の伊藤大介係長(35)は