「このままではFリーグという戦う舞台すらなくなってしまうのではないか、と危機感を抱いています。」 12月9日(土)に行われた兵庫県神戸市に拠点を置くフットサルクラブチーム「デウソン神戸」のホームゲームの観客動員数は、史上最低動員数となる252人。この数字を受けて、チームのキャプテンである稲田瑞穂は、自らのSNSを使ってこう発信した。 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてスポーツの機運が高まる日本において、直面しがたい現実がそこにはあった。日本国内で活動するすべての競技団体に追い風が吹いているわけではない。特に、フットサルを取り巻く環境は年々厳しさを増している。 経済産業省とスポーツ庁が共同で設置した「スポーツ未来開拓会議」によれば、2012年時点で5.5兆円だった国内のスポーツ市場を、2025年までに現在の3倍にあたる15兆円に拡大するという。 数年前より、野球やサッカー・