まだ「期待の若手」クラスだった食野亮太郎すら徹底的に把握する。マンCの世界戦略はJリーグにも影響を及ぼしている。 世代別代表の経験もなければ、ガンバ大阪でまだ定位置を取りきってもいない21歳にとって、8月最初の1週間はあまりにも激動の日々だった。 2日のヴィッセル神戸戦で試合終盤にピッチに送り出されると、その2日後に立っていたのはアウェイのJ3リーグ、ヴァンラーレ八戸戦のダイハツスタジアム。2種登録のユース組4人とともにスタメンに名を連ねた食野(めしの)亮太郎を待っていたのは、世界屈指のビッグクラブからの誘いだった。 「Nice to meet you」 決まり文句で挨拶する食野に、「Welcome to Manchester City」と返したのはペップ・グアルディオラである。ヴァンラーレ八戸相手にフル出場したわずか数日後、食野はマンチェスター・シティの一員になっていた。 シティかぁ……