「アマチュアの全国大会を開催できる本格仕様だし、糀谷駅の改札から徒歩2分とアクセスも抜群。僕の店も、17年馴染んだ大森からウキウキしながら移転してきました。……ですが、近隣住民から苦情があって、パークは一度も利用されていません。これだけ五輪でスケートボードが話題になったいまもメドはたっておらず、まだまだ世間の目は厳しい。遮音パネルは首都高でも使われているものだし、建設前には地元説明会も京急電鉄が行なってくれているのですが」 高架下なのだからもともと騒音には慣れている地域のはずだが、新しいカルチャーへのアレルギーが先に立つのだろう。 「百歩譲って『音がうるさい』と言われるのはまだわかりますが、『見慣れない格好の人がうろうろしている』なんてクレームも来る。そんなこと言われたら哀しいでしょう。ただ、彼らの気持ちもわかります。スケートボードは、もう何十年も遊びとして認識されてきたわけで、スポーツと