昨季インカレ優勝を果たし、今季の関東大学サッカーリーグでも開幕2連勝と好スタートを切った筑波大学。このチームを率いる監督・小井土正亮には、大きな夢がある。 「いつか長谷川健太さんが率いるチームと試合がしたいんです」 大学リーグ開幕前に話を聞いた折、彼はそんなことをサラリと口にした。どうやら、彼のサッカー人生にと長谷川健太という男は、切っても切れない存在なのであるらしかった。 1978年に岐阜県で生まれた小井土は、地元の各務原高校でエースとして活躍。東海地区では名の知れた選手で、チームを高校選手権とインターハイ初出場にまで導き、そのインターハイではベスト8にまでチームを進ませた立役者となっていた。 視野が広く、冷静沈着なプレーが特徴的だった小井土は、筑波大学に進学。大学卒業と同時に、水戸ホーリーホック入団と筑波大大学院に進学。プロ生活こそ1年で終わったが、大学院3年目で運命の出会いをする。