「WANTED イノシシ」-。長崎県の離島・壱岐で、海を泳ぐイノシシの情報提供を求める西部劇風のポスターが話題だ。もともと島に生息していなかったが、3年前の上陸以来、農産物の被害が拡大。“新参者”の姿形を詳しく知らない島民向けに県などが写真入りのポスターを作り、上陸阻止と捕獲に全力を挙げている。 県によると、イノシシが初めて見つかったのは平成22年6月。釣り人が壱岐島南部の海岸で上陸を目撃して以降、稲やイモの被害が相次ぐようになった。 県や壱岐市などは、これ以上の上陸と被害拡大を防ぐためにポスターを作製。県北部の沖合を泳ぐイノシシの写真を載せ、注意を引くデザインにしようと西部劇風に「WANTED」と記した。捕獲につながる情報の提供者には、壱岐産のコメなどの懸賞品が贈呈される。県の担当者は「水際での上陸阻止へ、ぜひ協力を」と訴えている。