東京電力福島第一原子力発電所では、この5年近くの廃炉作業で出た使い捨ての防護服などが大量にたまり、大きな課題となっています。こうした廃棄物を焼却処分する施設が完成し、10日から実際に汚染された衣類を燃やす試験運転が始まります。 今回完成した施設は、こうした廃棄物を焼いて灰にすることで体積を10分の1にするもので、10日から実際に汚染した衣類を燃やす試験運転を始める予定です。 東京電力によりますと、この施設では、防護服のほか、手袋やマスク、ヘルメットなど1日最大でおよそ14トンの廃棄物を24時間連続で処分できるとしています。 一方、灰にすることで放射性物質の濃度が上がってしまうことから、東京電力は、灰を密閉したドラム缶に詰め、放射線を遮る頑丈な建物で保管することにしています。 また、排気筒には放射性物質を取り除くフィルターがつけられていて、東京電力は、今月18日までとしている試験運転の期間中