みなさんは「キーストーン種」の存在をご存じでしょうか。 キーストーンとはエコシステム(生態系)における連鎖の鍵となる存在のことです。キーストーン種が減少することでそのエリアの生態系に壊滅的な影響を与える事例が観測され、認知されることになりました。 事例をWikipediaで見てみましょう。 北太平洋岩礁潮間帯のヒトデ(Paine 1966) 当該地域の岩礁には、複数の生物が生息している。フジツボとカルフォルニアイガイは、共に同じ固着面を奪い合う同じ生態的地位を占める競争状態にあるが、両者の捕食者であるヒトデが共存している場合は、競争排除は起こらなかった。ヒトデを人為的に排除すると、イガイが岩礁の殆ど面を占有し、他の多くの生物が減少した。このことから、この系ではヒトデがキーストーン捕食者であると考えられる。 北太平洋沿岸のラッコ(Estes et al. 1998) 北太平洋沿岸では、199