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ブックマーク / www.asaho.com (5)

  • 直言(2018年7月23日)「学位」をめぐる規制緩和の「効果」

    「末は博士か大臣か」という言葉がある。誰が言い出したのかは諸説あるが、優秀な子どもについて、将来が楽しみだというニュアンスで使われていたと思う。しかし、少なくとも「大臣」については、ほめ言葉にならなくなって久しい。まともに漢字が読めない(総理)大臣、から「友だちの友だちがアルカイダ」と発言した法務大臣、「(共謀罪審議で)私の頭脳というんでしょうか、ちょっと対応できなくて申し訳ありません」と答弁した別の法務大臣、答弁不能で涙ぐむ防衛大臣に至るまで、およそ「大臣」が子どもたちの理想や目標になることは、おそらくないだろう。私が「憲法違反常習首相」と呼ぶ安倍晋三首相に至っては、世論調査における「不支持」の理由として、「総理の人柄が信頼できないから」が急増しているという(日テレビ調査結果から)。「末は大臣か」は、ほめ言葉の逆になってしまったかもしれない。 では、「博士」はどうか。東大社研とベネッセ

    直言(2018年7月23日)「学位」をめぐる規制緩和の「効果」
    kabutomutsu
    kabutomutsu 2019/07/09
    "副査が昭恵氏に質問すると、主査の教授は、昭恵氏が答える前に、一人ですべて答えた、というのである。論文執筆者が質問に答えないで主査の教授が答えるという、およそ普通の院生の修論審査過程ではあり得ぬ光景"
  • 直言(2018年7月9日)「ゆがめられた行政」の現場へ—獣医学部新設の「魔法」

    先月25日、愛媛県の松山大学で講演した。5月3日の憲法記念講演も松山市だった。今回は、「モリ・カケ・ヤマ・アサ・スパ」の「安倍五大疑獄」(注)の一つの現場を直接見ることも予定に入れた。岡山理科大学獣医学部。学校法人は加計学園であり、理事長は安倍首相の「腹心の友」、あるいはそれ以上の関係とされる加計孝太郎氏である。 (注)モリ(森友学園問題)、カケ(加計学園獣医学部新設問題)、ヤマ(山口敬之〔安倍友ジャーナリスト〕準強姦事件逮捕状執行停止問題)、アサ(千代田区内神田1丁目居酒屋「UZU」経営者の大麻疑惑(「大麻で町おこし」で画像検索!!))、スパ(スーパーコンピューター助成金詐欺事件) 。 講演の翌日、松山大学法学部の遠藤泰弘教授の車で今治市とその周辺に向かい、現地で福田剛愛媛県議(立憲民主党)に案内していただいた。実は私自身が獣医の4代目を継がずに憲法研究者になったという事情があり、また、

    直言(2018年7月9日)「ゆがめられた行政」の現場へ—獣医学部新設の「魔法」
    kabutomutsu
    kabutomutsu 2018/07/10
    記事から判断するに、外来の患ワン患ニャンも診るということなのかな。獣医学部てそういうもんなのかとおどろく。
  • 直言(2017年10月18日)憲法研究者に対する執拗な論難に答える(その2)――「国家の三要素」は「謎の和製ドイツ語概念」なのか

    総選挙という重大事態のなかで、憲法の教科書に出てくるような概念をあれこれ論ずるというのはどうなのか、とお思いの読者の皆さんも少なくないだろう。だが、今回も、憲法学と憲法研究者に対する執拗な難癖を行っている篠田英朗氏に対する批判を行う。前回は「9条加憲」の問題と、立憲主義の基的な理解をめぐる問題だった。今回はより教科書的な議論であるが、引き続き徹底批判を継続する。 Ⅳ. 国家の三要素をめぐって 1 どこが「謎の和製ドイツ語概念」なのか 「芦部信喜『憲法』の冒頭部分を見てみよう。 一定の限定された地域(領土)を基礎として、その地域に定住する人間が、強制力を持つ統治権のもとに法的に組織されるようになった社会を国家と呼ぶ。したがって、領土と人と権力は、古くから国家の三要素と言われてきた。 実は、この芦部の基書の冒頭に出てくる「統治権」や「国家の三要素」といった概念には、実定法上の裏付けがない。

    直言(2017年10月18日)憲法研究者に対する執拗な論難に答える(その2)――「国家の三要素」は「謎の和製ドイツ語概念」なのか
  • 直言(2016年6月27日)「連合」の終わりの始まり?――国民投票の悩ましきAmbivalenz

    欧州連合(EU)離脱か残留かをめぐる英連合王国の国民投票(レフェレンダム)が6月23日に行われ、51.9%の賛成で離脱が決まった(残留は48.1%)。その差わずか3.8%。「ヨーロッパの政治的地震(politisches Erdbeben in Europa)」。この結果に対する保守系紙Die Welt(電子版)の第一報の冒頭の文章である。これはEU解体への「余震」にすぎないのか。「6.23」は、「11.9」(ベルリンの壁崩壊)や「9.11」に続く「日付語りの事件」になりそうである。 24日付各紙にはまだ「余裕」があった。国民投票の結果はEU残留になるということをほぼ前提に書かれていた。ところが、その日のデジタル版は、各紙の紙媒体との間でズレが起きた。それが一致したのは冒頭の写真にあるように、25日朝の新聞各紙だった。雨のなか、7時に近所の新聞販売店まで8紙を買いにいき、片端から読んでいっ

    直言(2016年6月27日)「連合」の終わりの始まり?――国民投票の悩ましきAmbivalenz
  • 痴漢冤罪事件はなぜ起きるか(その1)

    痴漢冤罪事件はなぜ起きるか(その1) 2012年2月27日 ごく普通に社会生活を営んでいる人が、ある日、突然、身に覚えのないことで犯罪者の扱いを受け、テレビや新聞に名指しで叩かれる。ネット上には、不名誉な「事実」が無数に残る。誰にでも起こりうる現代の恐怖である。 憲法研究者の飯島滋明氏(名古屋学院大学准教授)が事件に巻き込まれた。昨年12月に私の研究室で、飯島氏から事情を聞いた。以下、そこでの話を踏まえつつ、また彼自身の書いたものや担当弁護士らの論稿を参考にして、痴漢事件に関する捜査手法や報道の姿勢について考えてみたい(その1)。その上で、痴漢冤罪事件に関する最高裁判決(2009年4月14日)を読み直し、この種の事件についての視点を再考したいと思う(その2)。 昨年5月3日。飯島氏は婚約者とその両親と4人で、彼の車で広島旅行をしていた。夕後(同日19時20分頃)いったん4人は旅館にもどる

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