インド人の優れた資質として、教育レベルが高度で、熱心に仕事をし、技術に長け、そして上昇志向が強いことが挙げられる。そして人口の50%が25歳以下である、という世界でも最も若い労働人口を抱えることも魅力で、これらが世界から投資先として注目される理由になっている。 インドはIT(情報技術)及び関連の各種のサービスで世界の顧客を有しており、IT企業の収益力も高い。売上高は2006年3月期(インドも日本と同じく3月期決算が多い)時点で478億ドルとなり、前年比で30%近い伸びとなった。周辺サービスやハード機器を除く狭義のITの売上高は237億ドルあり、そのうち海外売上高は181億ドルを占める。これは世界で400億ドルと言われる外注(オフショア)IT市場の4割以上のシェアを獲得したことになる。 また、フォーチュンIT500社(米フォーチュン誌)にランク入りしている世界のIT企業のおよそ45%がインド