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  • 遺伝子検査を受けるべきか、に対する病理学者の「現時点での考え」(仲野 徹) @gendai_biz

    自分の遺伝子、知りたいですか? 小林麻央さんが乳がんでご逝去された。享年34歳、二人のお子様を残して、さぞかし心残りだったろう。 31歳という若年での発症だったこと、お母様も乳がんだったことから、遺伝性のがんである可能性を考え、生前、変異があれば乳がんになりやすくなる遺伝子についての検査をうけておられた。その結果は陰性だった。 このことについて『KOKORO 小林麻央のオフィシャルブログ』(平成28年10月7日付け)に 「実際に検査を受けて、結果を待つ人にしか 正直分からない気持ちだと思いますが (中略)結果を待つまでの間に どんどん 現実を知ることの怖さが つのっていきました。遺伝子検査は 想像以上に センシティブなことだと分かりました。」 と綴られている。 闘病中でおつらかったろうに、さらにこのような心情で検査結果を待っておられたのかと思うと心が痛む。しかし、遺伝子診断をうけた時、誰も

    遺伝子検査を受けるべきか、に対する病理学者の「現時点での考え」(仲野 徹) @gendai_biz
  • 「誰のためにバズらせる?」南三陸で #BuzzCamp を開催した理由 | milieu(ミリュー)

    2018年6月6日、追記です。 南三陸ホテル観洋さんとの合同開催にて #Buzzcamp南三陸 第2回目を、今年も開催させていただくことになりました。6月23日、24日の週末2日間です。 昨年、生まれたものはいろいろとあります。でも、やりたいこと、やるべきことの「ほんの少し」しか出来なかったな、という思いもあります。 すべての取り組みは「ほんの少し」かもしれないですが、「ほんの少し」を続けることだけで、可能性はふくらんでいくんじゃないかと思っています。 もっとその場所と向き合って、もっとアイデアを具体的なものにして、継続可能なものにしていく。 今年は一部、一般公募もさせていただきます。応募フォームはこちら。ご興味のある方は、ぜひご連絡ください。 こんばんは、塩谷舞です。今回は記事というよりも、記録のような、日記のようなものになります。 最初に断っておくと、私は子どもの頃から、母が私とふたり

    「誰のためにバズらせる?」南三陸で #BuzzCamp を開催した理由 | milieu(ミリュー)
  • 『ヒットの崩壊』の柴那典が考察。2017年ポップカルチャーの要 | CINRA

    Suchmosと『けものフレンズ』から見える2017年の日のポップカルチャー Suchmosと『けものフレンズ』を対比させることから、今の日のポップカルチャーを巡る状況が見えてくるのではないだろうか。そんな考えがふと頭をよぎった。 もちろん、関連性は全くない。一方はバンドで、一方はアニメだ。わかりやすい共通点は、共に2017年の上半期を代表するヒット作だというくらい。そんなテーマで無理やり括るには乱暴にすぎる。でも、Suchmosのアルバム『THE KIDS』、特にリード曲となった“A.G.I.T.”と、『けものフレンズ』の主題歌“ようこそジャパリパークへ”を繰り返し聴いていると、徐々に浮かび上がってくるものがある。 Suchmosが指し示す「今、ここ」という場所 いろんな点で全く違う曲なのだけれど、実はこの2曲には共通点がある。それは、ともに「場所」をモチーフにしているということ。

    『ヒットの崩壊』の柴那典が考察。2017年ポップカルチャーの要 | CINRA
  • 「最大まで到達したい」錦織圭はビッグ4の壁を破れるか(稲垣 康介) @gendai_biz

    シーズン前半戦のもどかしさ 錦織圭は今シーズン前半戦の自分の成績について、こんな表現を使った。 「バーンという結果が出ていない」 その含意は、自身の期待値に届かなかったもどかしさ。そして、ファンの記憶に残る華々しい活躍ができなかったという自己分析だろう。 久しぶりにゆっくり話を聞く時間が持てたのは、6月下旬、ドイツ・ハレでのゲリー・ウェバー・オープンの後だった。錦織は2回戦で左臀部を痛めて途中棄権していた。 「心が折れたり、あきらめたりするのではなく、日々の練習、トレーニングは怠らないよう、それは常に思っています」 もどかしい時間だけれど、ある意味、けがとの付き合い方は慣れている。

    「最大まで到達したい」錦織圭はビッグ4の壁を破れるか(稲垣 康介) @gendai_biz
  • 東京オリンピック「経済効果予測」のオカシさを暴こう(森田 浩之) @gendai_biz

    東京オリンピックまで、あと3年。いまだ諸問題は落ち着かないが、私たちはこのイベントについてどれほど知っているだろうか。 ジャーナリストの森田浩之氏がオリンピックの知られざる重要な側面を追い、「TOKYO 2020」を多角的に考えるための連続リポート。第1回は、繰り返しアピールされる「経済効果」なるものを問う。 予測がバラバラな「経済効果」 経済効果──オリンピックのようなメガスポーツイベントには、このバラ色の言葉がつきものだ。 バラ色の言葉は今、こんなバラ色のイメージを東京と日にふりまいている。 ……2020年東京オリンピックのために競技施設が建設され、インフラが整備される。お金が動き、雇用が生まれ、経済が活性化する。さまざまな関連業界にも、経済波及効果がもたらされる。 大会にやって来る外国人観光客を見込んで、宿泊施設が建設される。さらにお金が動き、雇用が生まれる。大会が幕を開ければ外国

    東京オリンピック「経済効果予測」のオカシさを暴こう(森田 浩之) @gendai_biz
  • いつまでも消えないタバコ「7つの神話」の真実を明かそう(原田 隆之) @gendai_biz

    喫煙という「最大の喜び」 私はときどき山歩きをするのだが、これからはまさに夏山シーズンである。 麓がうだるように暑くても、高い山に登ると別世界のように爽やかな風が吹き、緑が揺れている。長くてつらい登りの後の達成感と相まって、遠くの峰々を臨みながら深呼吸するのは至福の時間だ。 しかし、きれいな空気を思い切り吸い込もうとしたときに、どこからかタバコの煙が漂ってくる――こんな経験をしたのは一度や二度ではない。すがすがしい山の頂で、澄んだ空気を楽しもうとしているときに、よりによってタバコの煙とは。何とも言えない怒りがこみ上げてくる。似たような体験をしたことがある人も多いはずだ。 それと同時に、なぜこんな空気や景色のきれいな所に来てまでタバコを吸うのか、まったくもって理解に苦しむという気持ちになる。 とはいえ、実はこれは不思議なことではない。 喫煙者にとっては、当たり前のことなのだ。喫煙者には、タバ

    いつまでも消えないタバコ「7つの神話」の真実を明かそう(原田 隆之) @gendai_biz
  • フェイクニュースとつき合うために知っておきたい「うわさの仕組み」(松田 美佐) @gendai_biz

    米大統領選でフェイクニュースの影響は大きくなかった? フェイクニュースの責任は誰がとるのか? 真偽の怪しい情報がすぐ身近にある時代に、私たちはどうすればよいのか。『うわさとは何か』著者が考える、フェイクニュースとのつきあい方。 2016年秋の米大統領選で話題となった「フェイクニュース」。 当初こう呼ばれたのは、広告収入を得るため、あるいは政治的な目的のために、ニュースサイトに見えるよう作られたサイトで意図的に発信された虚偽の情報である。 Facebookを始めとするSNSで拡散し、トランプ大統領誕生に「貢献」したと注目されたのだ。 その後、就任したトランプ氏が自身の意見に合わない報道を「フェイクニュース」と呼んだこともあり、この単語の守備範囲は拡大し、今やネット上の誤報や勘違い、陰謀論やデマまでを含んで使われることもある。 稿で取り上げるフェイクニュースは、狭義の定義、「ネット上で拡散す

    フェイクニュースとつき合うために知っておきたい「うわさの仕組み」(松田 美佐) @gendai_biz
  • 「サイコパス」はなぜここまで人を惹きつけてしまうのか(管賀 江留郎) @gendai_biz

    世界と人間の謎はすべて<道徳感情>で解き明すことができる? <道徳感情>とは何かについて解説した「誰も語らない、トランプ現象を生み出した『歴史の原理』とは何か?」の次は、<道徳感情>に真っ向対立するはずの「サイコパス」について『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか』著者が考え抜きます。 トランプ大統領はサイコパスなのか? まだ誰もトランプが大統領になるなんて思っていなかった時期に来たるべき悪夢を見事に云い当てたマイケル・ムーアは、その予言の時点でトランプがソシオパスだと断言しています。 かつて、『トランプ自伝』のゴーストライターをするために長期間人を取材したトニー・シュウォルツは、あのような事実に反する提灯を執筆したことを後悔し、こんどまた彼の自伝を書くとしたらタイトルは『ソシオパス』にすると云ってます。 サイコパスとソシオパスは、先天性と後天性で分けたりもしますが、実際には遺伝と環境の組み

    「サイコパス」はなぜここまで人を惹きつけてしまうのか(管賀 江留郎) @gendai_biz
  • 沖縄で「暴走族のパシリ」になる(打越 正行) @gendai_biz

    2007年@ゴーパチ(国道58号線) 私は2007年から現在まで沖縄の暴走族やヤンキーの若者への取材をしてきた。 建築現場などで共に働きながら取材する参与観察は、調査期間中に178名の対象者にあいさつを行い、話を聞かせてもらった。 あれから10年が経ち、バイクに乗っていた若者も、現在ではサラ金の経営と回収業、台打ち、性風俗店の経営、ボーイ、型枠解体業、鳶、塗装、彫師、バイク屋、ホストになった。 彼らへの取材は沖縄のゴーパチ(国道58号線)で、暴走する彼らを原付バイクで追いかけたり、彼らが働く建築現場で一緒に働きながら、すすめてきた。 そのような方法をとったのは、アンケート調査や生活史インタビューが難しかったという、単に消極的な理由だった。 2007年、私はゴーパチに併設するコンビニで暴走族やヤンキーの若者に声をかけて取材を開始した。 ――「東京から取材に来たんですけど、少し話聞かせてもら

    沖縄で「暴走族のパシリ」になる(打越 正行) @gendai_biz
  • 誰も語らない、トランプ現象を生み出した「歴史の原理」とは何か?(管賀 江留郎) @gendai_biz

    すべての悲劇の原因は<道徳感情>だった 人間の正しい心がこの世で起るすべての悲劇の原因だとしたら、我々はどうすべきなのか。迷宮に迷い込んで怒濤の展開に脳髄を掻き回され全身全霊の震えを体験しつつ、そんな究極の問いに答を見つけたいという物好きな方は、拙著『道徳感情はなぜ人を誤らせるのか 冤罪、虐殺、正しい心』を読んでみていただければ。 そもそもは、あるひとりの刑事の生き様に心ふるわされて執筆をはじめたものだったのですが、筆者自身が迷宮の深みに填り込んで息も絶え絶えにもがいてるうち、どうしたものだか、冤罪や殺人のみならず、テロや戦争、革命や全体主義、果ては大恐慌に至る人間の歴史を動かす原理がじつは<道徳感情>であるなどという、大統一理論を打ち立ててしまうことになったのでした。 これだけでも大胆不敵なる所業でありますのに、重ねて剛毅なることに、それらの悲劇の克服法まで説いております。宗教や哲学、数

    誰も語らない、トランプ現象を生み出した「歴史の原理」とは何か?(管賀 江留郎) @gendai_biz
  • なぜ日本人は大地震や戦争のリスクがあっても決して逃げないのか(貞包 英之) @gendai_biz

    「戦後」の終わり、「戦時下」の始まり 核実験やミサイル発射実験をくりかえす北朝鮮に対し、アメリカトランプ政権が強硬策を主張し始めてから、日周域での危険性が格段に高まっている。 その緊張が頂点に達したのは、4月20日の北朝鮮の軍事パレードと、同月25日の朝鮮人民軍創建85年の記念日の前後だった。 北朝鮮が核実験やICBMの発射実験を強行し、アメリカがそれに反応し先制攻撃することが危惧された。それによって日が全面戦争に巻き込まれ、在日米軍基地や大都市に、化学兵器や核を搭載したミサイルが打ち込まれることが恐れられたのである。 現実には、北朝鮮が核実験やICBMの試射を控え、またアメリカが過剰な反応を示さなかったことで、軍事衝突は今のところ回避されている。 しかしそれは偶然だったともいえる。間違いないのは、それらの日が第2次世界大戦以後、日の都市が直接攻撃される可能性がもっとも高まった日だ

    なぜ日本人は大地震や戦争のリスクがあっても決して逃げないのか(貞包 英之) @gendai_biz
  • 今のうちに言っておきたい、東京五輪への「大きな違和感」(堀 有伸) @gendai_biz

    東京五輪が軽視するもの 世間は加計学園についての話題で持ちきりである。今回は、そんな中でいささかぼやっとしているのだが、2020年に開催予定の東京オリンピックに向けての違和感を書かせていただく。 あまり直前になると批判的なことが書きにくくなるので、今のうちに言葉にしておきたい。 私たちの毎日の生活のなかで、つくづく「喪」の時間が失われていることを感じる。 言うまでもなく「喪」とは、身近な人や重要な人が亡くなった時に、その人のことを悼み、悲しみなどの感情を味わうために、通常の社会的な活動を離れて過ごす時間のことである。 葬式は来、主に故人の家族が「喪」の作業を円滑に進めるために行われた。 しかし現代社会において「葬式」は、それが来持っていた宗教的、あるいは呪術的、あるいはスピリチュアルな力を失い、世間から後ろ指を指されないようにこなすべきルーティンワークとなっている。 葬式中は忙しいばか

    今のうちに言っておきたい、東京五輪への「大きな違和感」(堀 有伸) @gendai_biz
  • 「科学の力」で痴漢をなくす、驚きの方法(原田 隆之) @gendai_biz

    男たちはなぜ線路を逃走するのか 「痴漢の疑いで線路を逃走」――最近このような報道を頻繁に耳にする。中には、電車にはねられて死亡してしまったケースもあれば、ラッシュ時に電車の大幅な遅延を招いて大勢の乗客が迷惑を被ったようなケースもある。 男たちはなぜ線路を逃走するのか。 最も多いのは、実際に痴漢をして逮捕を免れようとして逃げるケースだろう。捕まると困るので逃げる。これが一番単純かつ現実的な想定である。 第2は、冤罪を恐れて逃げるケース。これまで何度となく痴漢冤罪のニュースが報道されているし、映画にもなっている。やましいところはなくても、逮捕されたり、裁判になったりすると面倒なことは間違いなく、何より家庭や仕事がめちゃくちゃになってしまうかもしれない。 ごく普通の日常生活を送っている人にとって、朝の満員電車でいきなり「あなた触ったでしょ!」などと言われたら、それだけで頭の中はパニックとなり、一

    「科学の力」で痴漢をなくす、驚きの方法(原田 隆之) @gendai_biz
  • いまの若者たちにとって「個性的」とは否定の言葉である(土井 隆義) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

    「個性的だね」は差別語なのか? 2〜3年前、毎日新聞記者の小国綾子さんからこんなエピソードをうかがったことがある。LINE株式会社の出前授業に付き添い、中学校を訪問した時のことだそうだ。 「友だちから言われて最もイヤな言葉は? (1)まじめだね  (2)おとなしいね  (3)天然だね  (4)個性的だね  (5)マイペースだね」との問いかけに対し、一番多かった回答は「(4)個性的だね」だったという。 「まさか!」と耳を疑った彼女に向かって、生徒たちは口々にこう語ったそうだ。 「個性的と言われると、自分を否定された気がする」「周囲と違うってことでしょ? どう考えてもマイナスの言葉」「他の言葉は良い意味にも取れるけど、個性的だけは良い意味に取れない」「差別的に受け取られるかも」等々――。 驚かれるかもしれないが、どうやらこの中学生たちだけが特殊というわけでもないらしい。 昨年、日生産性部が

    いまの若者たちにとって「個性的」とは否定の言葉である(土井 隆義) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
  • なぜ日本人はこれほどまでに天皇を「尊敬」しているのか(河西 秀哉) @gendai_biz

    人の意識はどう変わったか 昨年8月の明仁天皇による「おことば」の発表以来、天皇制に関する関心は以前にも増して高まっている。とはいえ、天皇制が存在感を高めてきたのは、この10数年の一貫した傾向であると思われる。 それはNHKが5年ごとに行っている「日人の意識」調査から、知ることができる。この調査は同じ質問、同じ方法で世論調査を行っており、まさに「日人の意識」を定点観測的に理解できるデータである。 1973(昭和48)年に第1回の調査が行われ、直近では2013(平成25)年に、16歳以上の5400人に対して第9回目の調査が行われた(https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/yoron/social/pdf/140520.pdf)。 そのなかに、「あなたは天皇に対して、現在、どのような感じをもっていますか。リストの中から選んでください」という質問がある。

    なぜ日本人はこれほどまでに天皇を「尊敬」しているのか(河西 秀哉) @gendai_biz
  • 日本人がカルテのすべてを見る日〜医師と患者の関係は変わりつつある(磯野 真穂) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)

    の常識では想像しづらいこと 日は医療機関へのフリーアクセスが他の国にも増して保障されている国である。 たとえば、決められたかかりつけ医の紹介がなければ専門医にかかれないといったイギリスの様な決まりはなく、町医者でも、大学病院でも、行きたい病院を選ぶことができ、待ち時間はあれど、飛び込みで診察を受けることもできる。 さらにアメリカのように高額な医療保険に自分で加入する必要があったり、あるいは北欧のように20%を超える消費税を払ったりする必要もなく、現役世代であれば3割、75歳以上であれば1割の負担で医療費の支払いは済む。 加えて高額療養費制度を使えば、月額の負担額は10万円以内におおむね抑えられる1。もちろん財政が立ち行かなくなっているという大問題はあるが、医療に関する制度設計自体はとても充実しているといえるだろう。 このように私たちはそれほどの経済的負担なく、医療機関へのフリーアクセ

    日本人がカルテのすべてを見る日〜医師と患者の関係は変わりつつある(磯野 真穂) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)
  • 「資本主義の未来」の姿〜日本に残された最大の課題とは?(広井 良典) @gendai_biz

    前回の議論を確認すると、現在は「グローバル化の終わりの始まり」の時代であるが、そうした方向には大きく二つの姿がある(参照「世界を正しく見るには、『グローバル化の終わり』という視点が必要だ」)。 一つはトランプ現象に見られるような「強い『拡大・成長』志向と一体となったナショナリズム」という方向であり、もう一つは、ローカルな経済循環や持続可能性への志向を基調とする「ローカル化」そして「持続可能な福祉社会」と呼ぶべき方向だが、国際比較も踏まえつつ、日は後者のような社会を構想し実現していくべきということを述べた。 こうした点を、資主義の進化あるいは経済構造の変化という視点からさらに掘り下げてみよう。 日はどのように成熟してきたか (図2)は、19世紀終盤つまり明治以降の日における様々な社会資の整備を見たもので、鉄道や道路などの社会資が、徐々に普及しやがて成熟段階に達するという「S字カー

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  • 世界を正しく見るには、「グローバル化の終わり」という視点が必要だ(広井 良典) @gendai_biz

    6月、離脱について国民の信を問うイギリスの総選挙が行われる。国際的な動きに関する話題で昨年から特に目立ったものと言えば、やはりこのイギリスEU離脱問題といわゆる"トランプ現象"ということになるだろう。 フランスの大統領選などを含め、こうした動きについては様々な見方や評価が可能だろうが、"ポピュリズムの台頭"といった視点からの論評が多く、より長期的な歴史の流れの中で、これら諸現象のもつ深い意味をとらえ直すような議論が不足しているのではないか。 ここではそうした関心を踏まえた上で、私から見てこれまで十分論じられてきていないと思える点について述べてみたい。 グローバル化の終わりの始まり それはまず「グローバル化の終わりの始まり」という視点である。 あらためて言うまでもなく、私たちが現在言うような意味での「グローバル化」を最初に格化させたのはイギリスである。 つまり同国において16世紀頃から資

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  • テロ等準備罪が「現代の治安維持法」と言われることへの大きな違和感(中澤 俊輔) @gendai_biz

    「現代の治安維持法」と叫ばれるが… 2017年5月23日、テロ等準備罪(2006年の法案では共謀罪)の創設を内容とする組織犯罪処罰法改正案が、自民党、公明党、日維新の会の賛成で衆議院会議を通過した。民進党、日共産党、社民党、自由党など野党は法案に反対。国会周辺には法案に反対する人々が集まり、批判の声を挙げた。 テロ等準備罪に対する批判の中には、この法案を戦前の治安維持法と重ね合せるものがある。4月6日の衆議院会議では、藤野保史議員(日共産党)が治安維持法を例示しつつ、安倍晋三首相に質問した。 「一たび内心を処罰する法律をつくれば、時の政権と捜査機関次第で恣意的に解釈され、萎縮効果を生み、自由な社会を押し潰していく、これが歴史の教訓です」 治安維持法は1925年に制定され、国体の変革または私有財産制度の否認を目的とする結社を取り締まった。主な狙いは日共産党だったが、1928年と1

    テロ等準備罪が「現代の治安維持法」と言われることへの大きな違和感(中澤 俊輔) @gendai_biz
  • 効果のない対貧困政策を顧みない残念な世界に終止符は打てるか(峯 陽一) @gendai_biz

    多くの政策は「思い込み」で実行される いま世界で最も注目される開発経済学者の一人であるエステル・デュフロ氏は、MIT(マサチューセッツ工科大学)のチームの仲間たちと一緒に、ランダム化比較実験(RCT)を世界各地で実践している。 前回は、日語訳が出た『貧困と闘う知-教育、医療、金融、ガバナンス』を素材として、政策研究に「革命」をもたらしたRCTという手法の概略を紹介した(参照「ピケティと並ぶスター経済学者が政策研究にもたらした『ある革命』」)。 RCTの基はシンプルである。 特定の政策の対象になるグループと対象にならないグループをランダムに分けて、政策の効果を客観的に計測するのだ。 たとえば、子供を予防接種会場に連れてきた親に、1キロのレンズ豆(インドでは主の一部)というささやかな報償を与えることにする。 さて、接種率はどのくらい向上するだろうか。 調査協力者をランダムに選び、一方のグ

    効果のない対貧困政策を顧みない残念な世界に終止符は打てるか(峯 陽一) @gendai_biz