種としての人間が将来も存続するには、自給自足できるコロニーを火星に建設する必要があると、SpaceXの最高経営責任者(CEO)であるElon Musk氏が主張している。 Musk氏は、「Making Humans a Multi-Planetary Species」(人類を惑星間種族にする計画)と題した論文を発表し、人類が複数の惑星に住み、宇宙を行き来するような社会を形成するという構想を明らかにした。 この論文は、2016年にメキシコのグアダラハラで開催された第67回国際宇宙会議におけるMusk氏の講演内容をまとめたものだ。この中で同氏は、人類滅亡の日が将来やって来る可能性を考えれば、それを避けるために他の惑星に目を向けざるを得なくなるとの考えを示している。 この論文によると、われわれが現時点で選択可能なすべてのオプションを検討すると、金星は大気圧と酸の濃度が高すぎ、水星は太陽に近すぎる。