「新しい時代を切り開いていった稀有な人材で、本学の卒業生としては異色の経歴の持ち主でした」――7月に死去した任天堂前社長の岩田聡氏をしのび、出身校の東京工業大学が追悼ページを公開した。岩田氏とゆかりのあった教授3人が思い出を語っている。 岩田氏は1978年に東京工業大学工学部に入学。在学中にゲームソフトなど開発するHAL研究所にアルバイトとして参加し、82年に情報工学科を卒業後は同社に入社。2000年に任天堂取締役に就任し、02年に社長に就任した。 工学部時代の同級生・植松友彦教授(大学院理工学研究科通信情報工学専攻)は、学生時代、岩田氏が世界初のホームパーソナルコンピュータとも言われるCommodore「PET2001」を所有していたことを明かす。同じアパートに住む同級生が彼のコンピュータでゲームを楽しみ、彼の部屋を「ゲームセンター岩田」と呼んでいたことや、岩田氏が同級生の間で誰よりも早