中国の電子商取引大手アリババ集団は12月11日、香港の有力英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)」を発行するSCMPグループと、メディア事業の買収で合意したと発表した。 電子版も含めた新聞事業だけでなく、雑誌や教育事業も含まれるという。SCMPによると、買収額は2億6000万ドル(約322億円)。SCMPは1903年から続く香港の有力紙で、部数は電子版を含めて10万部程度という。 今回の買収劇が大きな波紋を広げているのは、買収するアリババの創業者であり会長の馬雲(ジャック・マー)氏が、中国共産党の習近平国家主席と近い関係にあるからだ。 親中派台頭の中で、貴重なリベラル派 香港の新聞の論調は大きく、親中、反中、中道の3種に分けられる。1997年までは英国統治下にあった香港。SCMPは英字紙ということもあり、統治下時代は英国寄りながらも、リベラルな論調として知られた。 現在のオ
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